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ハッピーロード大山商店街にシェアキッチン 商店街活性化の拠点に

亀をあしらったシンボルマークが目立つ「かめやキッチン」外観

亀をあしらったシンボルマークが目立つ「かめやキッチン」外観

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 ハッピーロード大山商店街振興組合が運営する「まちづくり大山みらい」と不動産会社「ジェクトワン」(東京都渋谷区、TEL 03-6427-9830)が10月2日、ハッピーロード大山商店街の空き店舗を活用したシェアキッチン「かめやキッチン」をオープンする。

9月28日に行われたオープニングイベントの様子

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 約13.5坪の店内には、パンや菓子の製造販売や飲食店運営、弁当の仕込みなど、本格的な調理とさまざまな用途に使える調理器具をそろえたキッチンスペースを設け、16~20席の飲食スペースを併設する。通気性の良い引き戸式フルオープンタイプの入り口で、ウィズコロナに配慮した設計となっている。飲食店を起業する前に腕試しを行う期間限定店舗として活用や、料理教室・食育イベントなどの会場利用を見込む。

 同店舗で80年ほど営業を続け、2019年に閉店した靴店「履物 かめや」のオーナーから「空き物件を地域活性化に役立ててほしい」と相談を受けたジェクトワンが、同社が手掛ける空き家活用サービス「アキサポ」を活用してリノベーションを行い、シェアキッチンとして再生した。空き店舗活用に当たっては、近隣店舗や周辺住民らからヒアリングを行い、「まちづくり大山みらい」と協議を重ねてきたという。

 ジェクトワン社長の大河幹男さんは「全国の商店街で店舗の後継者不足や人材不足などが大きな課題となっている。シェアキッチン事業を通じ、若手起業家の発掘や飲食事業での起業を目指す方々の支援と地域コミュニティーの創出を目指し、ハッピーロード大山商店街を盛り上げていきたい」と話す。

 9月24日~30日はプレオープンイベントを行い、イタリア料理店「ペッシェアズーロ」(千葉県茂原市)、キッチンカーでテークアウト販売を行う「しなのクレープ」(長野県佐久市)、「チャントーヤココナッツカリー」(板橋区大山町)、牛焼き肉弁当専門店「牛惚(ぼ)れ」(豊島区南長崎)、板橋区のママコミュニティー団体「マムスマイル」による「スイーツ マムスマイル」、山形県出身の「いたじゅん」さんによる「芋煮会」などが日替わりで出店し、区内外からの多くの来場者でにぎわった。

 9月28日は坂本健板橋区長などを同店に招き、「まちづくり大山みらい」と「ジェクトワン」関係者による施設説明会を兼ねたオープニングイベントも開かれた。

 営業時間は、デイリー=6時~16時、ナイト=16時~28時の2部制。キッチンスペースは契約開始日から3カ月以上の利用を条件に、利用料はデイリーで1回につき1万9,800円~(6~16時の10時間、入会金・共益費別)。年内12月までオープニングキャンペーン割引あり。店内スペースは2区画に分けての利用にも対応する。

 10月17日からは、板橋中小企業診断士協会監修による「かめやキッチン起業塾」をオンラインで開催する予定。

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