板橋区立成増ヶ丘小学校(板橋区成増3)の在校生チーム「TEAM NARIOKA II(チーム・ナリオカ・セカンド)」が1月7日、板橋区役所を訪れファーストレゴリーグ(以下、FLL)日本大会出場に関するプレゼンテーションを行った。
東京工業大学大岡山キャンパス(東京都目黒区)で昨年12月16日に行われた国内地方大会となるFLL東日本大会で、同校6年生児童の4人で結成した「TEAM NARIOKA II」は全国大会となる日本大会出場を決めた。同チームは2回目の挑戦でセカンドチャンスをものにして悲願の日本大会出場を果たした。
FLLは、9歳~16歳の青少年を対象とする世界最大規模の国際的なロボット競技会で、米国のNPO法人「FIRST」とデンマークの「レゴ社」によって1998年に設立。日本では2004年から開催され、ロボット競技やプレゼンテーションを通じて、科学技術、社会問題に興味を持ち、チームワーク、創造力、表現力、数学・工学の資質の育成などを目的に大会運営と教育サポートなどを行っている。現在まで競技会は世界88カ国で開催され、3万2000チーム、25万5000人以上の子どもたちと多くのボランティアが参加している。
FLLの競技は、テーマに基づいた「ロボットゲーム」(400点満点)と3種類の「プレゼンテーション」(各200点満点、計600点満点)によって構成する。「ロボットゲーム」は、テーマに基づいた数々のミッションが設置されたフィールドを、戦略・戦術を基にチーム製作したプログラムで自動化した自律型ロボット1台を使って攻略し、1試合2分30秒の制限時間内にクリアできたミッション数を競い合う。「プレゼンテーション」では、「コアバリュー」「プロジェクト」「ロボットデザイン」の3種類の研究成果を審査員の前でプレゼンテーションする。
1月7日に区役所を訪れたのは、「TEAM NARIOKA II」と書かれたそろいのTシャツを着た井ノ上遼さん、成嶋晃平さん、星野那波さん、川村莉菜さんのチームメンバーと、西谷秀幸校長など計6人。日本大会に出場するメンバー4人は、坂本健板橋区長、中川修一教育長、教育委員会関係者ら約100人を前に、同大会への出場報告と動画やパワーポイントを使った日本大会出場に関するオリジナルのプレゼンテーションを行った。
井ノ上さんは「大会の時よりも今日のプレゼンテーションの方が緊張した。世界大会出場を目指して頑張りたい」と意気込む。
FLL日本大会は2月11日、東京工業大学大岡山キャンパスで開かれる。同大会の上位チームには世界大会の出場権が与えられる。