板橋区で活動する女性起業家グループ「こちら板橋べっぴん隊」を講師に、区内で起業しようとする女性を対象とする「女性の起業 入門セミナー」が9月22日、板橋区立グリーンホール(板橋区栄町)で開かれた。
「特技や経験を生かして起業したい」「起業は面白そうだけれど、何をしたらいいのか分からない」という女性を対象に、起業に当たっての心構えや基礎知識などを教え、起業を応援する。板橋区の男女社会推進課、産業振興課、区立企業活性化センターが連携して企画した。
9月22日と29日の2日制。1日目となる今回は、まず企業活性化センターの中嶋修センター長が板橋区の創業支援体制について説明した後、起業の基本について同センター・谷口専門員が講義を行った。区の支援体制として、産業振興課・産業振興公社・企業活性化センターとの相互連携による経営相談システム「板橋モデル」を紹介。起業のポイントとして、人とつながることの大切さや、夢を言葉や見える形にしていくことの大切さを伝えた。成功するために必要な熱い信念と5つ要素「アイデア・経験・人脈・情報収集・計画」についても具体例を挙げて解説した。
続いて行われたパネルディスカッションでは、実際に板橋区内で店を構える女性起業家グループ「こちら板橋べっぴん隊」がパネリストとして登壇。それぞれの経歴や起業のきっかけを交えた自己紹介の後、夢や思いをどのように実現していったのか、成功するための5つの要素の中から、起業に生かされた「経験・人脈・計画」について、それぞれの経験を語った。起業した時の苦労や喜び、結婚や妊娠を経て環境が変わる中での起業の難しさ、家族の理解や支えの重要性などを聞き、参加者たちは起業に向けて意欲をかきたてられた様子だった。
2日目の29日は、区内で起業したゲスト登壇者による講座のほか、「こちら板橋べっぴん隊」メンバーとの懇談会・相談会を予定する。
「こちら板橋べっぴん隊」は、「住みやすい街、板橋区」の商店を盛り上げようと、区内に店を構える女性たちで結成。販売・カフェ・雑貨店・レストランなどさまざまな業種で活躍する先輩女性起業家として、店舗や商品のPR、コラボ商品の販売や各店舗が連携して子どもも大人も楽しめるイベントなどを企画している。