板橋区荒川河川敷で8月6日、「第57回いたばし花火大会」が開催され、会場近くの団地やマンションでは屋上を限定開放し地元の人々が集まって花火を楽しんだ。
天候にも恵まれた同花火大会。今年の目玉である尺五寸の大花火や大ナイアガラなど1万2000発の花火を間近で楽しむため、多くの人が荒川河川敷まで足を運んだ。
一方、河川敷まで行かずに花火を楽しんだ人も多い。会場への最寄り駅の一つ、高島平駅にはマンモス団地がある。普段、屋上は立ち入り禁止となっているが、花火大会当日は限定で屋上を開放した棟も。住民やその友人がおつまみや飲み物を持ち寄り屋上から花火大会を楽しんだ。
「河川敷まで行って見るより、花火も小さくなるし迫力もない。でも近所の人たちと一緒にのんびり話しながら花火を見られるのが楽しい」と参加者は話す。
団地に実家があるという女性は「花火大会の日は毎年実家に戻って家族と一緒に花火を見る。屋上から見たのは初めてだが、近所の人や同級生に久しぶりに会えて花火以外にも楽しい時間が過ごせた」と笑顔を見せていた。
一年で最も多くの人がこの地域を訪れる大イベントが、地域住民の絆をつなぐ場づくりにもなっている。