旗揚げ3周年を迎えた「いたばしプロレスリング」(板橋区前野町4)が9月23日、板橋区立グリーンホールで3周年記念大会を開いた。
はやて選手のプロレスの師匠でもあるディック東郷選手が初参戦、メインイベントの8人タッグに出場した
前売り時点でチケット完売・札止め(観衆275人)となった同大会では、いたばしプロレスリング所属レスラーのほか、プロレスリングWAVE所属の女子レスラーやフリーランスのレスラーら計20選手による全5試合が行われた。
第4試合のタッグ戦では、今年8月に入団した村上拓也選手が16年ぶりのプロレス再デビューを果たし、タッグパートナー・田中稔選手の関節技で那須晃太郎&ウルフ智也組を破って復帰戦を勝利で飾った。
村上選手は現DRAGON GATEの前身団体「闘龍門(とうりゅうもん)」の6期生として2000年5月デビューし、メキシコで約1年間レスラーとして活動するも家庭の事情で帰国し、その後に退団してプロレス業界からも遠ざかっていた。
「プロレスが嫌になって辞めた訳ではなかったので、つらくなるのが分かっていたから意図的にプロレスの情報に触れないようにしていた」と村上選手。5年前に板橋区で生活を始めた後に、知人を通じて「いたばしプロレスリング」の存在を耳にし、「すぐには踏ん切りがつかなかったが、はやてさんがルチャ教室を開いていることを知って、今年6月に門をたたいた」という。週1で通ってトレーニングを重ね、はやて選手の承認を受け、8月30日に所属レスラーとしての入団と再デビューを発表していた。現在は板橋区坂下在住。
第5試合のメインイベント8人タッグマッチでは、はやて選手はグレート・ピカちゃん(上板橋北口商店街公認レスラー)・なかいたへそマスク(中板橋商店街公認)・いたばし不動ッピー(板橋宿不動通り商店街公認)とタッグを組んで、ディック東郷&マグニチュード岸和田&アグー&中里哲也組と対戦。グレート・ピカちゃんの空中技で中里選手から3カウントを奪い、3周年記念大会のトリを勝利で飾った。
試合後のリング上ではやて選手は旗揚げ3周年の感謝を述べた後、「再デビューした村上拓也とは2001年ごろ、私とディック東郷選手も当時メキシコにいてニアミスをしていたらしい。そうした縁もある中で、今回は私のレスラーとしての師匠でもある東郷さんにも参戦いただいて感無量」と話し、「4周年に向かって、まだまだ地域を盛り上げていきたい。今後も応援をお願いします」と大会を締めくくった。
次回大会は10月1日、「東京土建板橋支部どけんまつり大会」が板橋区立平和公園(板橋区常盤台4)の特設リングで開かれる。入場無料。