板橋区立成増図書館に隣接する「成増アートギャラリー」(板橋区成増3)で8月5日から、「世界の絵本展 ボローニャ・ブックフェアinいたばし」が開かれている。
ボローニャ展関連以外に、「メッゲンドルファー大賞」や世界の仕掛け絵本紹介展示も
同展は、板橋区立美術館(板橋区赤塚5)で開催中の「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」と同時期に毎年開かれ、今年で25回目となる。
北イタリアにあるエミリア・ロマーニャ州の州都ボローニャ市で毎年春に開催される児童書専門の見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」に伴い、新人イラストレーターの登竜門としても知られる「国際絵本原画展」の入選作品を同美術館で展示。成増アートギャラリーでは「ボローニャ・ラガッツィ賞」受賞作やブックフェアに出展された中から寄贈された最新絵本の展示を中心に関連イベントを期間中毎日開いている。
板橋区とボローニャ市との交流は深く、1981年に同美術館で「第1回ボローニャ国際絵本原画展」を行ったことがきっかけになった。「ボローニャ・ブックフェアinいたばし」は現地のブックフェアに出展された絵本の一部が1993年から寄贈されるようになったことで始まった。英語の絵本をテキストにした翻訳コンテスト「いたばし国際絵本翻訳大賞」を翌1994年に開設し、さらに翌年にはイタリア語のテキストも加わった。それまでの寄贈絵本を所蔵する「いたばしボローニャ子ども絵本館」(本町)を2004年にオープン。2005年7月には「友好都市交流協定」を締結している。
今回の「ボローニャ・ブックフェアinいたばし」では、41カ国138点の最新寄贈絵本のほか、フィクション部門で優秀賞を受賞したヨシタケシンスケさんの「もうぬげない」ほか「ラガッツィ賞」各部門受賞作品を展示。「いたばし国際絵本翻訳大賞」コーナーには大賞受賞の歴代絵本のほか、入賞者の翻訳も展示している。
「ボローニャ」関連以外の特設コーナーとしては、世界各国の仕掛け絵本192点を展示。仕掛け絵本の海外コンテスト「メッゲンドルファー大賞」の受賞作や、19世紀に発行された著名な仕掛け絵本の復刻版も手に取ることができ、仕掛け絵本作りの体験コーナーも用意している。
開場時間は9時~19時。入場無料。今月13日まで。