区立西徳児童館(板橋区西台4)で1月31日、いたばしボローニャ子ども絵本館(板橋区本町)所蔵の海外絵本を楽しむ読み聞かせ会が開催され、乳幼児親子や近隣の保育園児など144人が会場に訪れた。
板橋区では、区立美術館で毎年開催している「国際絵本原画展」などで深く関わりのあるイタリア・ボローニャ市との絵本に関する交流を区の重要な文化と位置付け、2015年度策定の「板橋区文化芸術振興基本計画2020」において、個別計画事業の一つとして「絵本文化の発信・醸成」を掲げている。シティプロモーション事業テーマの一つでもある「絵本のまち板橋」というイメージを定着させるため、絵本館と児童館が連携しイベントを開催した。
いたばしボローニャ子ども絵本館は全国でも珍しい海外絵本の図書館で、北イタリアのボローニャから寄贈された世界85か国、2万5千冊の本を所蔵している。
イベントでは、同館に所蔵されている絵本を使い、日頃から朗読ボランティアとして活動している本徳喜美枝(ほんとくきみえ)さんが読み聞かせを担当。ボローニャにちなんでイタリア語での読み聞かせや、ジェスチャーなどで集まった子どもたちを楽しませた。
仕掛け絵本などには小さな子ども達も目を輝かせ、参加した親子からは「子どもが集中できるか心配だったが、楽しんでいたようで良かった」「絵本館に仕掛け絵本などがあることを知らなかった。近いうちに行ってみたい」などの声が聞かれた。
同児童館では、絵本館の本を自由に手に取って楽しんでもらうため、2月10日までの期間限定で、特設絵本ルームを設置。絵本の展示や装飾にも工夫を凝らし、親子で読み聞かせがしやすい環境を整えている。
区では、絵本を区の代表的な文化としていくため、絵本に関連した事業を今後も行う予定。