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板橋区立郷土資料館で農具の収蔵品展 農具の実演・体験会も

農具の形に着目したユニークな展示も

農具の形に着目したユニークな展示も

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 板橋区立郷土資料館(板橋区赤塚5、TEL 03-5998-0081)で4月22日、農具の収蔵品展「Yes Nohgu!(イエス ノーグ)」が始まった。

農具だけでなく、農業や道具の使い方が書かれた「農書」も展示される

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 同館のある赤塚や、その周辺の徳丸、四葉、成増といった地域は、数十年前まではまだ畑や田んぼが多く残っており、1973(昭和47)年に入居が開始された高島平団地もそれ以前は「赤塚田んぼ」「徳丸田んぼ」と呼ばれた広大な田園地帯で、当時は農業が主たる産業となっていた。

 同館の学芸員・斉川さんは「板橋区では、基礎的な農業技術を習得することができる区民対象の農業体験学校を2018年度に開校する準備を進めている。区内の農地や農業従事者が減っていく中、こうした取り組みは注目に値すると思う」と話し、「当館には地元の方から寄贈された農具が多数収蔵されていて、鍬(くわ)・鋤(すき)だけでも200点以上にもなる。今回の展示が今一度、板橋区の農業を考える機会の一助になれば」と意気込む。

 今回の展示では、こうした板橋区の農業を取り巻く環境の中、主に稲作に関する道具と畑作一般に関するものを取り上げ、眠っていた農具の歴史などに光を当てるだけでなく、農具の形そのものにも着目し、「道具の形が生み出す面白みといったものを感じさせる内容になっている」と斉川さん。

 会期中の5月6日には、同館の中庭で「農具にさわってみよう」と題した農具の実演・体験会が無料で開かれる。事前申し込みは不要で先着順。

 開場時間は9時30分~17時。月曜休館。入場無料。6月18日まで。

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