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高島平のイタリアンでメーカーズディナー 岩手産食材とワインの夕べ

空いた9種のワインボトルを持ち笑みがこぼれる関係者

空いた9種のワインボトルを持ち笑みがこぼれる関係者

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 都営三田線高島平駅前のワイン・ビストロ「La Cutalina(ラ・クッタリーナ)」(板橋区高島平8、TEL 03-5399-6097)で11月19日、岩手県のワインメーカーを招きメーカーズディナーが行われた。

メーカーズディナーで飲まれたエーデルワインのラインアップ

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 ソムリエがセレクトした内外のワインを常時150種以上そろえる同店。昨年までは「高島平葡萄酒倶楽部」と題して毎月、世界各国のワインと料理を楽しむ会を企画してきた。「岩手県のワイナリーを訪れるなどの交流がもともとあり、岩手産のワインや食材を取り扱ってきた」とソムリエの葛西(かっさい)史郎さん。その交流を機に今年4月、岩手県東京事務所も協力して同県のワイナリー担当者を招いて話を聞きワインと食事を楽しむ会を初めて設けた。

 今回は「エーデルワイン」(岩手県花巻市)営業部部長の佐藤竜太さんを迎えて開催。16人が参加し、同社がセレクトしたシードル、白、赤のワイン9本を味わった。「岩手県産のブドウだけで造られたワインは、同じ品種でも海外や他県のワインとも異なった味わいがあり、同じ産地の食材とも合う。できたての新酒やコンクール受賞ワインなどどれも味わってほしいと思って選んだら9種類になってしまった」と照れ笑いする佐藤さん。

 乾杯に先駆け、佐藤さんから同ワイナリーについての紹介、シェフ芳片聡さんとパティシエ森山加奈子さんからメニューやデザートの説明も。続いてメインで使われたブランド豚「白金豚(はっきんとん)」を生産している同市の養豚メーカー、高源精麦の高橋誠社長、岩手県東京事務所の川原周祐さんら関係者があいさつした。

 乾杯は岩手県産リンゴの「にごりスパークリングワイン ヒメコザクラ シードル」。その後はナイアガラの新酒で甘口の「早池峰(はやちね)ヌーボー」、ワインを題材にした漫画「神の雫」でも登場したリースリング・リオンの「五月長根(さつきながね)葡萄園」、辛口の「シルバーシャルドネ」と白ワインが続いた。前菜は5種盛り合わせで、藁で燻(いぶ)したマグロや、酢でしめたイワシのロースト、ホロホロ鳥の皮とキュウリのマリナートほか岩手県の食材で用意した。

 前菜とメインの間に出た「ヴェネト風ホロホロ鳥のソパコアーダ」からは赤ワインに切り替わり、新酒「早池峰ヌーボー」、「早池峰神楽ワイン」が登場。メインの「白金豚ロース肉のロースト ローマ風カチャトーラ仕立て」では、「シルバー カベルネ・フラン」、同店でも人気のある「ハヤチネーゼ ツヴァイゲルトレーベ」とミディアムボディーの辛口を合わせた。ブドウの果汁を凍らせて糖度を高めたワイン「ナイアガラ冷凍果汁仕込」には、デザートのゴルゴンゾーラのセミフレッドに「めんこいシリアル」を添えたものを合わせた。

  「岩手は海も陸もあり、ワインも岩手の食材に合った味になっている。こちらの店の近くには岩手県の地ビールを提供する店もあり高島平に岩手の食材を受け入れる土壌ができてきてうれしい」と川原さん。芳片さんら関係者は「またこのようなイベントを続けていきたい」と話していた。

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