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板橋・城北交通公園のD51形蒸気機関車、塗装終え装い新たに展示再開

塗装を終えピカピカになったD51形蒸気機関車

塗装を終えピカピカになったD51形蒸気機関車

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 区立城北交通公園(板橋区坂下2)にあるD51形蒸気機関車とミニSLが、メンテナンスと塗装工事を終え、昨年12月から休止していた展示を3月14日に再開した。

自由に見学できるD51形蒸気機関車「デゴイチ」の運転台

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 同公園は、D51形蒸気機関車、ミニSL、都バスの屋外展示をはじめ、鉄道模型やジオラマの展示や模型電車の運行の見学ができる交通資料館を併設する。補助輪付きの自転車や幼児向けの自動車を貸し出して走れるエリアもあり、交通に親しみ、学べる公園として地元の子どもたちや住民に親しまれている。

 今回塗装を行った蒸気機関車は、1936(昭和11)年~1950(昭和25)年にかけて製造され「デゴイチ」と呼ばれ親しまれたD51形の1115両のうち、513号目の機関車。貨物用として活躍したが、1972(昭和47)年に山形県の酒田機関区を最後に廃車となり、その後は同公園に展示されている。

 同じく塗装を終えた公園のマスコットでもあるミニSLのベビーロコ号はドイツのコッペル社製。和歌山県の有田鉄道から東武鉄道が譲り受けたものの小さすぎて使用できず、区内を走る東武東上線ときわ台駅前で長く展示していたものを同公園に移設した。

 公園の管理人は「展示を休止したことを知らずに来た人が残念がっていたこともあった。再開初日となった14日に式典などの企画はしなかったが、ぐずついた空模様にもかかわらず写真撮影に来た鉄道ファンでにぎわった」と話す。

 子連れで遊びに来ていた母親は「展示再開を知らずに来たので、きれいになっていて驚いた」「また運転台に入れるようになって子どもたちもうれしそう」と話し、別の親子連れでは父親がデゴイチを前に子どもと記念撮影する姿も見られた。

 併設の交通資料館は2011年にリニューアルし、蒸気機関車の模型、Nゲージの新幹線や電車、昔の蒸気機関車の写真などを展示している。館内中央のジオラマではHOゲージの模型電車を1日3回走らせる。模型電車で走るのが機関車トーマスとあって、模型電車が走る時間になると親子連れが集まるという。

 開園時間は9時~16時。月曜休園。

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