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板橋本町「長寿庵寄席」、6年ぶりに再始動 柳亭こみちさん3席上演

「長寿庵」店内の特設高座で落語を披露する柳亭こみちさん

「長寿庵」店内の特設高座で落語を披露する柳亭こみちさん

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 中山道(なかせんどう)沿い、「縁切榎(えんきりえのき)前」交差点のそば店「長寿庵」(板橋区本町)で10月8日、「板橋本町 長寿庵寄席」が開かれ、柳亭(りゅうてい)こみちさんによる落語が上演された。

旧「縁切榎」ご神木の一部を祭った祠がある社(やしろ)

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 同店は、板橋区指定文化財の縁切榎のご神木を祭った祠(ほこら)を管理する本町坂道会に属し、祠の建立当初から願掛けの絵馬(は紙片)を取り扱い、地域の老舗飲食店として縁切榎にちなんだメニュー「榎蕎麦(そば)」などを提供。現在、絵馬は祠に隣接する自動販売機で販売している。

 「板橋本町長寿庵寄席」の初開催は2019年11月。江戸時代から縁切りのご利益があることで知られた板橋の縁切榎を題材に、「死神」「真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)」などの怪談話で明治期に活躍した落語家・初代三遊亭圓朝(えんちょう)が創作した落語があり、縁切榎ゆかりの店で食事と一緒に落語に親しんでもらえたらと、2代目店主の小澤さんが地域振興団体「ちいくタイム」と企画。翌2020年3月に2回目の開催に向けて準備を進めていたところ、コロナ禍で中止となった。今回、第2回の寄席開催を店内掲出のポスターなどで常連客などに呼びかけ、6年ぶりの開催にこぎ着けた。

 当日、こみちさんは宿場町にちなんだ「旅日記」と「縁切榎」のほか、「時そば」の古典落語3席を披露した後、来場客と一緒に同店の特製そばずしや、ごまサバ、せいろそばなどの食事とお酒を楽しんだ。

 小澤さんは「第1回に来場いただいた方から、寄席はいつ再開するのと声をかけてもらっていた。今回、こみちさんらの協力を得て2回目がやっと実現できた。今後も年に数回、長寿庵寄席を開いて地域を盛り上げていけたら」と話す。

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