「板橋グリーンカレッジ大学」令和6年度後期講座の一環で「絵本から考えるSDGs入門」の講座が10月28日、板橋区立グリーンカレッジホール(板橋区志村3)で開かれた。
「エンザロ村のかまど」ほか、SDGsの理解につながる絵本を紹介
板橋グリーンカレッジ大学は有料講座で、区の教育委員会が社会教育・生涯学習事業の一環として主催。元々はシニア世代の生涯学習講座として開設していたが、現在は市(区)民大学・生涯学習講座として区内在住・在勤・在学の一般向けに対象を広げている。2年制で履修講座は前期・後期に分かれ、受講生は各期9講座を選択して年18講座を受講。1年生(1年目)はさまざまな科目から幅広い教養を学び、2年生(2年目)に進学すると専門的な内容で教養を深めた後に「卒業リポート」提出を経て卒業となる。卒業生は聴講制度を活用して2年生の講義で定員に空きがある場合には受講することができるほか、卒業生を対象にした講義とグループ学習をゼミナール形式で行う「板橋グリーンカレッジ大学院」に進むことができる。
10月に始まった後期講座では、1年生の受講生向けに外国語・絵本・観光・心理学・板橋学・福祉・経済・地理・建築学・天文学・統計学・メディア論の全12講座を開講するほか、2年生の専門講座も開かれる。
「絵本から考えるSDGs入門」の講座を受け持つ東京家政大学(加賀1)児童学科兼短期大学部保育科の尾崎司教授は「初めて板橋グリーンカレッジ大学で講座を受け持ったが、幅広い世代の受講生がグループワークで熱心に意見交換をしていて、絵本にも、SDGsにも関心の高い方が多い印象。他のカルチャーセンターや放送大学などに比べて費用負担も少なく、区にある社会資源を活用した講座の開講など多彩な講座があり、大学のゼミや大学院相当の学びの場も用意されている。生涯学習人口がさらに増えていく今後、板橋グリーンカレッジ大学がより良い学び直しのきっかけになれば」と期待を込める。
同講座の受講生からは、「絵本からいろいろなことが学べ、SDGsが少し身近になった。普段は接点のない世代の方と話ができたことも新鮮だった」「未来に向けて何ができるのか、何をやったら良いのか、考えるきっかけをもらった。今回の学びを行動に移していきたい」などの声が聞かれた。
後期講座は2025年2月まで開講する。