台湾の絵本「ママはおそらのくもみたい」(ポプラ社)の作者、ハイゴー・ファントンさんと画家のリン・シャオペイさんが3月29日、板橋区立中央図書館(板橋区常盤台4)で開かれたトークイベントに登壇した。当日は30人ほどの参加者が集まり、中国語と日本語による朗読に耳を傾けた。
カエルの子どもが母親の死と向き合い乗り越えていくストーリーの同作がどのように誕生したのか、込めた思いを作者のファントンさんが披露。中国語版絵本の裏表紙のみに記されているメッセージの紹介や、来日直前にファントンさんが感銘を受けたという谷川俊太郎さんの詩の朗読も行われ、会場は温かい雰囲気に包まれた。
シャオペイさんは3度目の来日。過去の作品の紹介も交え、同作の構想段階での試行錯誤について、笑いを誘いながら紹介した。親子を対象にした読み聞かせやワークショップの開催も来日中に予定しているという。
親子で参加した区内の小学校に通う児童の母親は「台湾への旅行経験があり台湾を身近に感じていた。中央図書館のイベントにはよく参加しており、本好きな息子の世界がさらに広がれば」と話していた。