「板橋支部桜まつり」が3月24日、板橋第五中学校(板橋区板橋4)で行われた。今年で22回目。コロナ禍での3年に加え昨年は雨で中止となったため、5年ぶりの開催となる。桜は開花前だったが、多くの人でにぎわった。
会場の裏手を流れる石神井川の桜は「板橋十景」にも選ばれており、川の上流(桜川地区)から下流(加賀地区)まで合わせて約1000本のソメイヨシノ、ヤマザクラ、サトザクラが咲き誇ることで知られる。開花が遅れている今年は、ほとんどの桜がつぼみのままだった。
太鼓の演奏によるオープニングで式典がスタート。地元の園児や小学生児童によるダンス、ソーラン節などのパフォーマンスが行われたほか、「東京音頭」「板橋二輪草音頭」などの踊りで会場を盛り上げた。
町会や小学校の保護者団体などが出店していた、焼きそば、フランクフルト、きしめんなどの模擬店もにぎわいを見せた。焼き鳥店の手伝いをしていた金沢小3年の関美怜(みれい)さんは「お客さんがたくさん来て、注文を取ったり、会計したりするのが楽しかった」と振り返る。
子ども向けの遊び場コーナーでは、ジャンボ滑り台、射的、ストラックアウトなど子どもたちが長い列を作り楽しんでいた。
主催した板橋地区支部長の竹澤喜孝さんは「桜が咲いていないのは残念だが、天気がもってくれて良かった。5年ぶりの開催で準備も要領を得ず大変なことも多かったが、無事開催でき、大勢の方に来ていただけてうれしい」と話す。「この祭りを通じて地域連帯を深められれば」とも。
板橋区内では、3月31日に「蓮根桜まつり」が城北公園野球場で、「志村坂上地区桜まつり」が小豆沢公園野球場で、「舟渡桜まつり」が浮間公園で それぞれ開催される。開催時間はいずれも10時~15時。