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板橋区立中央図書館で印刷産業テーマに「工都展」 講演会も

「工都展 Ver.2 印刷産業「残す」と「伝える」」展示の様子

「工都展 Ver.2 印刷産業「残す」と「伝える」」展示の様子

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 板橋区立中央図書館(板橋区常盤台4)1階の図書館ホールで現在、企画展「工都(こうと)展 Ver.2 印刷産業」(以下、工都展)が開かれている。同館と区立教育科学館(常盤台4)で1月
28日・29日に関連企画として行われるワークショップと講演会への参加を呼びかけている。

GHQ占領下の凸版印刷板橋工場と文化サロン、藤田嗣治とのつながりも

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 2017(平成29)年10月に「陸軍板橋火薬製造所跡」(加賀1)が文化庁から国の史跡認定を受けたことから、板橋区は同所を史跡公園化する整備・計画立案などを産学官連携で進めて
いる。

 同展は昨年1月に同じ会場で開催した板橋区の地域産業に焦点を当て、その歴史や文化、社会の実態を考えるシリーズ展「板橋区史跡公園(仮称)整備準備展覧会シリーズ 工都展」の第2弾。前回は光学産業がテーマだったのに対し、今回は一般的にはあまり知られていない同区の印刷産業史についてパネル展示を中心に紹介する。

 パネル展示は「志村が“工都”にかわるまで」「凸版印刷板橋工場の時代」「新しい「伝える」と「残す」」の3部構成で、1923(大正12)年9月の関東大震災後の帝都復興計画で「工業地域甲種特別地区」に指定されて発展を遂げた板橋区志村地域の歴史や、1946(昭和21)年に凸版印刷板橋工場内に進駐軍向けの印刷を行うオフィスを置いたGHQの民政官フランク・シャーマンと西洋画家・藤田嗣治(つぐはる)との交流や、芸術家が交流する文化サロンになっていた話などを解説。「番外編」として、昨年の工都展で陸軍板橋火薬製造所跡の模型を製作した日本大学生産工学部中澤研究室との連携で、BIM技術を活用した理化学研究所の年代別模型と映像、パネル解説を展示する。

 そのほかラーニング・プログラムとして、1月28日は印刷博物館(東京都文京区)の印刷工房インストラクターを講師に招き、小学生とその保護者(2人1組)を対象に、印刷の仕組みを学ぶワークショップを開催。翌29日は印刷博物館の学芸員・川井昌太郎さんによる講演会「印刷都市東京と近代日本」を開く。

 28日のワークショップは11時~と14時~の2回(各回45分、定員10組)。29日の講演会は区立教育科学館で10時~12時に開催。いずれも事前申し込み制で、板橋区教育委員会事務局(TEL 03-3579-2664)が電話とメールで受け付ける。

 「工都展」の開場時間は9時~17時。観覧無料。1月30日まで。

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