板橋区が北区と東京北区観光協会の協力で開催している「板橋区×北区 渋沢栄一ゆかりの地スタンプラリー」が1月9日で終了する。
同イベントは板橋区と東京北区観光協会との連携で企画され、2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」放送に合わせて「渋沢×北区 青天を衝け 大河ドラマ館」を期間限定開館した際に同協会が立ち上げた「JINSHA(ジンシャ)プロジェクト」でイケメンキャラクター化した渋沢栄一・渋沢喜作・尾高平九郎・徳川慶喜の主要人物4人のイラストを活用。今回、板橋区との連携で、「高島平」の地名の元になり、大河ドラマにも登場した兵学者・高島秋帆(しゅうはん)を新たにキャラクター化した。
「JINSHA」は「仁者敵無(仁者に敵無し)」という儒教思想の言葉に由来し、「仁者(=道徳心の高い人物)は愛情をもって人と接するので、これを憎む人がいない」という意味。渋沢栄一が好んで色紙などに揮毫(きごう)していた言葉として知られている。
スタンプラリー実施の施設は板橋区内3カ所、北区2カ所の計5カ所。三田線・板橋区役所前駅から徒歩4分の「いたばし観光センター」に渋沢栄一、三田線・西高島平駅から徒歩13分の「板橋区立郷土資料館」に高島秋帆、東武東上線・上板橋駅から徒歩7分の「板橋区立中央図書館」に渋沢喜作、JR京浜東北線・王子駅南口から徒歩5分の「飛鳥山おみやげ館」に尾高平九郎、山手線の田端駅北口から徒歩2分の「田端文士村記念館」に徳川慶喜の、それぞれ「JINSHAプロジェクト」オリジナルキャラクターの撮影用パネルとスタンプ台を設置する。
いたばし観光センター所属の観光ボランティア「もてなしたい」でリーダーを務める大塚トモ子さんは「スタンプラリーのスタートから、女性を中心に多数の方に参加いただいている。歴史は詳しくないが『青天を衝け』で渋沢栄一や高島秋帆に興味を持ったという方も多く、中には千葉県から参加しに来たという人もいた。参加特典は多めに作っていて在庫はあるので、各施設の企画展や展示なども楽しみながらスタンプラリーに参加してもらえれば」と呼びかける。
スタンプラリーの台紙付きチラシは、いたばし観光センターなど板橋区・北区の各スタンプ設置施設ほか、板橋区役所本庁舎1階の総合案内窓口、区役所に隣接する情報処理センター6階のくらしと観光課窓口、各地域センター、区民事務所、各図書館などで配布。全5カ所のスタンプを押印した台紙を提示することでもらえる参加特典のオリジナルエコバッグは、いたばし観光センターのみで配布する。