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「たぬきケーキ」のカプセル玩具、下赤塚・フランス製菓の店頭販売が終了へ

「たぬきケーキ マスコットBC」は全5種類

「たぬきケーキ マスコットBC」は全5種類

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 東武東上線下赤塚駅前にある洋菓子店「フランス製菓」(板橋区赤塚2)で現在、カプセル玩具「たぬきケーキ マスコットBC」が在庫分をもって販売を終了する。

バタークリームを使用した同店の人気商品「タヌキ」

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 価格は1個=300円。メーカー生産終了に伴い、同店での店頭販売を終了する。

 同店の開業は1968(昭和43)年。約半年間の一時休業で老朽化した店舗を解体・新築、2017(平成29)年11月に開業50年目を前にリニューアルオープンした地域の老舗洋菓子店で、看板商品の「タヌキ」(1個280円)や、区民選出の「板橋のいっぴん」に数えられる「大仏サブレ」(1個110円)の販売店として知られている。昔ながらのバタークリームを使った「タヌキ」は同店開業時からの看板商品で、全国の「たぬきケーキ」愛好家からも人気が高く、雑誌やテレビ番組で度々取り上げられるなどして区外からの来店者も多いという。

 今回店頭販売を終了するカプセル玩具「たぬきケーキ マスコットBC」は、ウェブサイト「たぬきケーキのあるとこめぐり」を運営する松本よしふみさんが開発元の玩具メーカーに企画協力したもので、タヌキをかたどったケーキを模したキーホルダー商品。「だるま型」(スタンダード、ピンク、みどり)と「さんかく」「しかく」の全5種類。カプセルには、松本さんが「たぬきケーキ」販売店を紹介する「たぬきケーキ生息情報」1枚(全10種類)を同梱(どうこん)する。

 同商品は2020年10月の販売開始前から話題を集め、全国のカプセル玩具販売店だけでなく、松本さんが手掛けるミニコミ誌「たぬきケーキめぐり」(現在6巻まで発刊)で紹介した店舗の一部でも店頭販売を行ったことで人気となって品切れが続出。2021年5月と11月に再版されたが、メーカーから同商品の生産終了が決まって各取扱店の在庫分をもって販売終了が伝えられていた。

 フランス製菓の店主兼パティシエの山田賢二さんは「メーカーの生産終了で、カプセル玩具の取扱店がほとんど無くなったと聞いている。当店にあることを知って、カプセル玩具を買うためだけに来店する方もいたが、うちの在庫も残りわずかになった」と話す。

 松本さんは「たぬきケーキは、スポンジケーキの上にバタークリームでタヌキの形を作り、チョコレートでコーティングして目、鼻、耳などを付け加えるのが基本形。店によって形はさまざま。バタークリームの代わりに生クリームを使う店も近年は増えた。1個ずつ手間ひまかけて手作業で成形するため、作り手の高齢化で店自体が閉店してしまったり、代替わりでラインアップから姿を消してしまったりしたことで、ウェブサイトでは『生息』情報だけでなく閉店情報を伝えることも増えた。スイーツ多様化の波に飲み込まれ、徐々に数を減らしている『絶滅危惧種』」と話す。

 「フランス製菓の『タヌキ』はスポンジの上に頭部を乗せ、全身をチョコレートで覆った『雪だるま型』。味はバタークリームを使った王道タイプで、サイズが比較的大きくて食べ応えがある」とも。

 営業時間は10時~20時。火曜定休。

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