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板橋区が「児童相談所設置市」へ 子ども家庭総合支援センターで一貫サポート

「板橋区子ども家庭総合支援センター」完成イメージ図

「板橋区子ども家庭総合支援センター」完成イメージ図

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 板橋区が2022年4月、子どもの成長段階に応じたサポートを一貫して行う「板橋区子ども家庭総合支援センター」を開設し、同7月に「児童相談所設置市」へ移行する。

落成間近、既に「板橋区子ども家庭総合支援センター」の看板も

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 板橋区では、2016(平成28)年6月の児童福祉法改正により特別区でも児童相談所設置が可能となったことを受け、児童相談所機能と子ども家庭支援センター機能を併せ持つ「板橋区子ども家庭総合支援センター(以下、総合支援センター)」開設を策定。現在、板橋区本町の旧板橋第三小学校跡で2020年7月から、鉄筋コンクリート造・地上3階建ての総合支援センター新築工事を進めている。

 特別区措置による児童相談所設置は、世田谷区、江戸川区、荒川区、港区、中野区に次ぎ都内6区目。

 板橋区児童相談所開設準備課職員は「従来の『子ども家庭支援センター』と児童相談所機能を同じ施設内に併せ持つことで、内容によって相談先が異なるといった分かりにくさや、距離の離れた複数の施設を移動しなければならないといった区民側の物理的・精神的な負担が解消される。支援側にとっても、切れ目のない一貫した支援が図りやすく、地域資源などを活用した施策も展開させやすくなるため、強力な児童相談体制の構築につながるのでは」と期待を寄せる。

 新設の「板橋区立子ども家庭総合支援センター」には、子どもに関する相談を幅広く受け付ける「支援課」(子ども家庭支援センター機能)、虐待通告などの対応を担う「援助課」(児童相談所機能)、保護児童の生活を24時間365日見守る「保護課」(一時保護所)、法律関係業務を行う「法務担当課」を設置する。

 現在「板橋区立グリーンホール」(板橋区栄町)に拠点を置く「子ども家庭支援センター」は総合支援センター開設に合わせて移転。同年7月から開始となる「児童相談所」事業を「総合支援センター」として統合する。

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