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板橋・仲宿の「板五米店」再生プロジェクトが支援呼び掛け ワークショップ開催も

「板五米店-旅とお結び-」によるにぎわい店舗オープンイメージ図

「板五米店-旅とお結び-」によるにぎわい店舗オープンイメージ図

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 板橋・仲宿商店街の「板五米店(いたごこめてん)-旅とお結び-」が現在、法人と個人を対象にした店舗改装費と建物維持管理のための資金支援を呼び掛けている。

店長・華表(とりい)由夏さんによる「お米の焚き方とおにぎりワークショップ」の様子

 1914(大正3)年築という板五米店の店舗。旧中山道(なかせんどう)沿い、王子新道との交差点寄りに建つ、洋風のレンガ袖壁を持つ2階建ての土蔵造りの建物は、かつての町名「板橋町五丁目」を由来に米配給制度時代の「板五食糧販売所」や「板五米店」の店名で米穀小売りを営む老舗店として地域住民に親しまれ、近年は不定期に貸し店舗として一時利用されてきた。旧宿場町と近世町家の雰囲気を今に伝える、知る人ぞ知る地域の名物スポットとして注目されてきた中、「株式會社向こう三軒両隣」が同店の再生プロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングを活用しながら改修工事やワークショップイベントを開催してきた。12月に入ってからプレオープンイベントも行い、12月15日の正式オープンを発表した。

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 リニューアルオープンに当たって、「板五米店」の店名はそのまま引き継ぎ、ルーツとなる米にちなんで「おむすび」を看板商品とする「おむすびカフェ」を開き、日替わりおむすびやランチセット、甘味、旧宿場町・板橋宿に加賀藩前田家の下屋敷があったことから板橋区と友好関係にある石川県金沢市のほうじ茶など和テイストのドリンクも提供する。

 このほか、2階の住居スペースを改装した客席を活用し、ワークショップイベントの定期開催も予定している。周辺地域や史跡めぐりなど街歩きをサポートする「イタゴツーリズム案内所」、板橋宿や加賀藩下屋敷跡地ゆかりの品々を展示する「マチノギャラリー」も設置する。

 12月15日11時~14時は、ランチタイムの通常営業を行い、16時15分からは店舗前でオープニングセレモニーを行う。セレモニー終了後は、店内の内覧会を行う。

 営業時間は11時~17時30分(ラストオーダー)。オープニングセレモニーの開催時間は16時15分~17時。18時~21時30分は貸し切り利用のみ(要事前予約で)。問い合わせ・予約は同店(TEL 03-6915-5576)で受け付ける。

 商店街と連携し板五米店の運営に携わる「向こう三軒両隣」社長で「おとなりスタンド&ワークス」店主の永瀬賢三さんは「築100年になる建築物の耐震や改修工事、先々の維持管理費だけでなく、台風19号の影響による雨漏り箇所の修繕費など当初の想定予算を大幅に超えてしまった。商店街予算や区の補助金には限りがあって、覚悟を持って臨んだものの自腹で負担するには厳しく、クラウドファンディングなどを通じて思いを持った個人・法人の資金協力を募ることにした。多くの方の支援のおかげで、クラウドファンディングの最低目標250万円を超えることはできたが、まだまだ費用が足らず大きな借り入れをしないといけない。あきらめずに協力を募りながら、残り少ない日数で500万円の達成を目指したい」と話す。

 「クラウドファンディングのリターン品は多くの方からアイデアを募って決めた。板五米店は区内外の大勢の方が行き交う拠点でありながら、地域に関わりたい人が関われる場所でもあり、今回のクラウドファンディングを含めて関わる人を増やしながら、再生プロジェクト自体を多くの人たちと育てていきたい。その過程を楽しみながら、先々につながる新たなにぎわい、つながりを一緒に創出できたら」とも。

 リターン品には、クラフトビール専門店「クランクビール」と板五米店の共通福引が引けるチケットや、板五米店のドリンクチケット、板五米店オリジナルデザインのマルシェバッグ、2020年4月から始動予定の会員制度「板五クラブ(仮称)」の先行入会権、タイムカプセルに詰める奉納板への名前記載と板五米店の年表作りを一緒に行う権利などを用意する。

 「板五米店」再生プロジェクト支援は、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で受け付ける。12月31日まで。