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板橋でクラフトビール専門店コラボ企画 「板橋宿とビールの歴史」をひも解く

「ヒイル」の記述が確認できる板橋宿・仲宿「飯田家文書」

「ヒイル」の記述が確認できる板橋宿・仲宿「飯田家文書」

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 いたばしものがたりプロジェクトが10月19日、クラフトビール専門店「クランクブルーイング」(板橋区板橋3)とコワーキングスペース&カフェ「おとなりスタンド&ワークス」(同)とコラボする歴活イベント「板橋の歴史とクラフトビールを味わう会」を開催する。

会場となる「おとなりスタンド&ワークス」のコワーキングスペース

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 今回のコラボ企画は、元板橋区公文書館職員の水野精之さんを講師に「板橋水車とビール」と題した歴史講義を、講師も参加者もビールを飲みながら行うというもの。「おとなりスタンド&ワークス」を会場に、参加者にクラフトビール専門店「クランビール さかみちタップルーム」で提供するクラフトビールか、ソフトドリンクが振るまわれる。

 「クランクビール さかみちタップルーム」は2018(平成30)年2月にプレオープンした国内外のクラフトビールを中心に提供する専門店。同年3月に発泡酒の製造免許を取得し、併設するブルワリーで自家醸造ビールの製造販売も行い、店舗のほか区内外のさまざまなイベントに出展して各種クラフトビールを提供している。

 今回の講義では、中山道(なかせんどう、現・旧中山道)の第一の宿場町でもあり、川越街道の起点としても栄えた板橋宿(いたばししゅく)には、江戸の玄関口となる江戸四宿(千住宿・品川宿・内藤新宿・板橋宿)の一つとして米穀などの穀物が多く流通することから穀物精製を行うための水車が石神井川や千川上水沿いなどに多くあった話に始まり、江戸後期~明治にかけてのビールの歴史について話をするほか、板橋宿中宿の名主で脇本陣を務めた飯田家の1873(明治6)年の記録にビールに関する記述が見つかった話などを解説するという。

 いたばしものがたりプロジェクト代表のトモタ佳さんは「講師の水野さんがまだ公文書館に勤務していた際、板橋宿の水車で精製した大麦でビールを造っていた可能性があるという話を聞いたのが今回のイベントを企画したきっかけ。水野さんには今回、王子新道の歴史についての講演もお願いし、その王子新道沿いにあるクランクビールさんやおとなりスタンド&ワークスさんに協力を仰いで、やっと実現にこぎ着けた。昼過ぎからの歴史ウォークと合わせて、区民まつりの行き帰りに立ち寄って参加してもらえたら」と話す。

 18時30分開場、19時開始。参加費2,000円(ビールまたはソフトドリンク付き、有料の関連イベント参加者1,500円)。事前予約制で、参加申し込みは「板橋宿ものがたり」特設フォームで受け付ける。

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