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旧板橋宿の老舗鶏肉専門店とコワーキングカフェで「肉の日」歴活イベント

鶏肉弁当付きの歴史講座を開催する「鳥新」板橋本店

鶏肉弁当付きの歴史講座を開催する「鳥新」板橋本店

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 いたばしものがたりプロジェクトが9月29日、老舗の鶏肉専門店「鳥新」板橋本店(板橋区仲宿)とコワーキングスペース&カフェ「おとなりスタンド&ワークス」(板橋区板橋3)で「板橋宿の歴史」をテーマにした歴史講座とアートイベントを開催する。

クレヨンを使ったワークショップ「おとなりクレヨンカフェ」も

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 鳥新の店舗前から北区・王子方面に延びる「王子板橋間道(王子新道)」が開通したのは1888(明治21)年1月。1883(明治16)年に上野駅を起点に鉄道が開通したことで板橋宿の利用者が激減し、翌年の大火事で仲宿一帯の民家300世帯が全焼という一大事で町は衰退の一途をたどった。王子新道の敷設は、町民の救済と町の発展当時に向けた板橋町の初代戸長・花井源兵衛による一大事業だったが、思うように工事が進まず長い年月を費やしたという。現在の旧中山道と王子新道の交差点に店舗と本社拠点を構える鳥新は、王子新道開通の7年後、1895(明治28)年に業務用鶏肉・鶏卵の卸業務を行う「諸鳥(しょちょう)鶏卵問屋鳥新商店」として創業した。

 今年で創業124年目を迎えた鳥新の店内で、板橋宿や旧加賀藩下屋敷や王子新道の歴史を、元板橋区公文書館職員の水野精之さんが解説。日曜日は同店の定休日も、普段は職員しか入ることのできない休憩スペースを会場提供し、当日限定の鶏肉弁当を参加者に振るまっての「肉の日に鶏肉弁当を食べながら板橋宿の歴史を学ぶ会」を行う。

 「鳥新」板橋本店・店長の徳弘秀樹さんは「120年以上の歴史を持つ鳥新が、まちの歴史イベントとコラボすることに面白みを感じている。鶏肉弁当の製造・販売を店舗リニューアルで休止していたが、この機会に10月中の販売再開を目標に準備を進めてこうと思う」と話す。

 同日、板橋宿不動通り商店街にあるコワーキングスペース&カフェ「おとなりスタンド&ワークス」では、アート作家・猫沢八郎さんが講師を務めるワークショップ「おとなりクレヨンカフェ なにを願う?えんきり絵の木」も開く。

 開催時間は、歴史講座=12時30分開場、13時開講、参加費1,500円(1ドリンク・鶏肉弁当付き)、定員20人。ワークショップ=15時30分~18時、参加費1,000円(1ドリンク付、歴史講座参加者は特別割引500円)、定員8人。事前予約制。参加申し込みは「いたばしものがたり」の特設特設フォームで受け付ける。

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