いたばしものがたりプロジェクトは9月21日から、いたばし総合ボランティアセンター(板橋区本町)や鶏肉販売店「鳥新」(板橋区仲宿)、東板橋図書館などで「板橋宿ものがたり」と題した歴史イベントを開催する。
「いたばしものがたり」は「板橋のまちの歴史を聞いて、歩いて、描いて、飲んで食べて楽しむ」をコンセプトに昨年9月にスタートした地域振興プロジェクトで、第1弾は「縁切榎(えんきりえのき)」、第2弾は「近藤勇の最期」をテーマに開催。今回の第3弾はこれまでの振り返りも兼ねて、江戸時代初期から日本橋を起点に整備された五街道の一つ、中山(なかせん)道(現在の旧中山道)第1の宿場町・板橋宿(いたばししゅく)をテーマに、期間中にさまざまなイベントを複数の会場で展開する。
9月21日・22日・23日の3日間は「板橋宿と縁切榎」を題材に、初日の21日は郷土史家の葛城明彦さんを案内人に板橋駅前の近藤勇墓所や縁切榎ゆかりの史跡や伝承地を巡る歴史ウオーク(JR板橋駅東口駅前広場集合、500円、定員10人)と、縁切榎ゆかりのそば店「長寿庵」での食事会を開催。22日は葛城さんによる歴史講座(いたばし総合ボランティアセンター第1ルーム、500円、21日参加者は無料、定員30人)を、23日は「木綿の会」製作の紙芝居「縁切榎と身禄(みろく)さん」上演とアート作家・猫沢八郎さんによるワークショップ「みんなでつくる!えんきり絵の木」(いたばし総合ボランティアセンター第4ルーム、参加無料、入退場自由)を行う。
29日は1895(明治28)年創業の老舗鶏肉販売店「鳥新」内で、板橋区公文書館元職員の水野精之さんを案内人に「肉の日に鶏肉弁当を食べながら板橋宿の歴史を学ぶ会」を行う(弁当・1ドリンク付き1,500円、関連の有料イベント参加者は1,000円、定員30人)。当日は、イベント限定メニューの弁当を提供する。
10月6日は「縁結び落語会」と題して、2017(平成29)年9月に「2児の現役ママとして初の真打ち昇進」を果たした落語家・柳亭こみちさんが、幕末から明治期にかけて活躍した伝説の落語家・三遊亭圓朝作の「縁切榎」などを披露する(いたばし総合ボランティアセンター第4ルーム、1,500円、関連の有料イベント参加者は1,000円、定員40人)。
14日は東板橋図書館で文学史トーク「太宰治と板橋」、19日はおとなりstand&worksで歴史講座「板橋とビール」、最終日20日はいたばし総合ボランティアセンターで新選組の歴史と刀剣講座「近藤勇と永倉新八」を行う。
いたばしものがたりプロジェクト代表のトモタさんは「いたばしものがたりプロジェクト立ち上げから1年、飲食店やアート作家など協力者が増えてきたのがうれしい。普段歴史に興味がない方や小さい子どもも一緒に、まちの歴史を聞いて、歩いて、描いて、飲んで食べて、世代を超えて楽しんでもらえるイベントになれば」と話す。
開催時間は、9月21日=12時50分集合・13時出発、22日=13時開場・13時30分開演、23日=紙芝居は11時30分~と14時~、ワークショップは11時~16時開場。29日=12時30分開場・13時開演、10月6日=13時30分開場・14時開演。その他の開催時間や続報はフェイスブックやツイッターで知らせる。23日のワークショップ以外、いずれも事前予約制。10月20日まで。