東京都公園協会が3月16日、東京都立赤塚公園(板橋区高島平3)内を会場にしたアートイベント「東京五感公園」を初開催する。
「time spot」のアート教室で子どもたちが制作した作品も展示
同イベントでは「公園」×「アート」×「五感」をコンセプトに、赤塚公園サービスセンター周辺や噴水広場で「いつもすぐそばにある公園を、五感を研ぎ澄ませて楽しむ」をテーマにしたさまざまなアート作品展示とワークショップ、飲食販売を行う。
園内では現在、一部の展示・飾り付けが進められ、都立高島高校の2年生8クラス320人が3月11日と14日の2日間に分かれ、講師や運営スタッフらとワークショップ形式によるインスタレーション制作に取り組んだ。11日は園内で拾い集めた枝葉や廃材などで8体のオブジェ作品を作り、14日は枝と布を使った装飾品作りや噴水台の飾り付けが行われた。噴水広場と周辺のいちょう並木には、「time spot」で行っているアート教室の子どもたちが制作したオブジェ作品や、近隣小学校の児童によるアート作品も展示する。
サービスセンター周辺では、手作りクレープとカキ氷を提供する「fuwari(ふわり)」、ガパオライスやグリーンカレーなどアジアン料理を提供する「SK GARAGE(エスケー・ガレージ)」がフードトラックで販売を行う。
サービスセンター内では、「五感」で楽しむワークショップを行う。赤塚公園内の木材や竹を使った打楽器づくり(定員先着30人)や、園内で採取した土から絵の具を作って描く自画像制作(全4回、定員各回先着10人)、オリジナル缶バッジやストラップ作り(定員30人)、5種の香りのアロマスプレー作り(定員30人)、アイシングクッキー教室(定員30人)などを予定する。以上、参加費は500円。
企画を手掛けた高島平駅前のコミュニティースペース「time spot」の篭谷奈央(こもりや・なお)さんは「赤塚公園でいつかアートイベントができたらと考えていたところ、サービスセンターから期せずしてオファーを受け、イベントのコンセプト立てからネーミングまで任せてもらった」と話す。「これまで接点のなかった地域の学校との接点も生まれ、日ごろtime spotで行っていたアート教室やワークショップを知ってもらうきっかけにもなる。地域の人だけでなく、広く区内外の方々にも公園内でのアート体験を楽しんでもらいたい。いつもと違う公園の景色や空気感を感じ取ってもらえたら」とも。
板橋区在住のアーティスト・猫沢八郎さんとワークショップ参加者で制作し、2月から高島平駅構内で行われていた「ダイバーシティウォールパズルアート 高島平50周年記念作品」展は会場をサービスセンター内に移し、3月16日から24日まで展示する。
開催時間は10時~15時。各種ワークショップの参加申し込みは、サービスセンター内で受け付ける。