荒川生物生態園(板橋区舟渡4)で8月21日、荒川にすんでいる生物の観察や調査を行う「夏休みエコスクール~荒川で生きものを探そう~」が開かれた。主催は板橋区立エコポリスセンター(板橋区前野町4)。
今年3月に荒川戸田橋緑地にリニューアルオープンした同園。観察デッキや園路、魚と親しめる水辺が整備され、さまざまな生物が繁殖する河川敷にできた小さな入り江「ワンド」を通して川の生態を知ることができる貴重な場となっている。
この日、事前申し込みをした親子約30人が虫取り網や虫かごを手に、集合場所の区立リサイクルプラザ(板橋区舟渡4)で3班に分かれて荒川生物生態園へ向かい、日本ペット&アニマル専門学校(板橋区赤塚新町3)で生物について学んでいる学生を講師に園内3カ所を散策した。
「観察デッキ」ではワンドにすむカメやボラの群れなどを観察し、「観察園路」にいるバッタやセミ、トンボなどを捕まえようと河川敷の草むらをかき分け夢中で追いかけていた。カニやザリガニ、メダカなどの魚が生息する水辺では、捕まえた生物を講師の学生に見せて名前を聞いたり、子どもたちが互いに何が捕れたのかを情報共有したりするなど、思い思いに楽しんでいた。
「夏休みエコスクール」は同センターの小中学生向け夏休み恒例企画で、トイレットペーパーの芯や牛乳パックなど普段捨ててしまう物を使って創作活動をするエコ工作教室のほか、自然観察や食べ物について考える教室など、環境に関するさまざまなテーマで開催している。自然の物や再利用できる物を使ってエコについて子どもたちに考えるきっかけにしてもらおうと、今月28日まで全21教室を行う。