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イオンシネマ板橋でバリアフリー字幕付き上映 聴覚障がいを持つ少年少女の物語

イオンシネマ板橋でバリアフリー字幕付き上映 聴覚障がいを持つ少年少女の物語

PHOTO:Mary Cybulski ©2017 AMAZON CONTENT SERVICES LLC

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 イオンシネマ板橋(板橋区徳丸2)で4月22日・23日、トッド・ヘインズ監督の映画「ワンダーストラック」のバリアフリー字幕付き上映が行われる。

昔のニューヨークの街並みを再現した1927年のパートには多くのろう者俳優を起用し、サイレント映画風の演出がなされている

 バリアフリー字幕では、登場人物のせりふの翻訳字幕だけでなく、聴覚に障がいのある人や高齢者向けに話者の名前や、効果音・音楽など耳から得る情報も字幕にして表示する。

 昨今、映像業界でもバリアフリー対応やユニバーサルデザインの推進が広がるなかで、国内では100館以上で公開する邦画作品でもバリアフリー字幕つきの上映を実施している。KADOKAWA配給作品では、マーティン・スコセッシ監督作品「沈黙 -サイレンス-」や廣木隆一監督作品「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(いずれも2017年公開)等でバリアフリー字幕付きの上映を行っていたが、100 館以下で公開する洋画実写作品では異例の試みという。同作は全国50館で上映され、そのうち24館でバリアフリー上映が行われる。

 同作は、第88回アカデミー賞6部門にノミネートされた「キャロル」(2015年公開) や「ベルベット・ゴールドマイン」(1998年公開)などヒューマンドラマの名手として知られるトッド・ヘインズ監督が、マーティン・スコセッシ監督作「ヒューゴの不思議な発明」(2011年公開)の原作者でもあるブライアン・セルズニックさんの同名ベストセラー小説を映画化したもので、セルズニックさんの映画脚本デビュー作品となる。

 1977年のミネソタに住む、母親を亡くした少年ベンと、1927 年のニュージャージーに住む、聴覚障がいを持つ少女ローズという2 人の子どもたちを主人公に、見失ってしまった大切なものを探しに旅に出るという2つの物語が交互に語られていく。出演は、オークス・フェグリー、ジュリアン・ムーア、ミシェル・ウィリアムズ、ミリセント・シモンズほか。

 自身も聴覚障がいを持ち、今回映画初出演となるミリセント・シモンズがローズ役に抜てきされたことや、1927年のパートに登場するキャストの多くにろう者の俳優を起用したことでも注目を集めている同作。ハリウッドでは障がいを持った俳優が大衆映画に出演するという例があまり無く、障がい者の役も健常者が演じることがほとんどだという。

 同作のバリアフリー字幕制作を手掛けたKADOKAWAグループ会社・グロービジョンの佐野雄(さの・たける)さんによれば、日本語吹き替え用の台本をもとに制作する通常の翻訳字幕と異なり、バリアフリー字幕ではYES・NOの相槌も字幕化する必要があり、同作の翻訳を行った字幕翻訳家・松浦美奈さんにも表現上の確認で再三連絡を取ったという。

 「BGMが鳴っているシーンでは、字幕に♪(音符マーク)だけを表示する。今回は物語のキーになるデヴィッド・ボウイの曲があり、初めて曲名も字幕に入れた」と佐野さん。「最近は邦画でもバリアフリー字幕を制作するようになった。健常者の人にも、聴覚障がいを持つ少年少女が体験する物語と合わせて、この機会にバリアフリー字幕にも触れてもらい、映画を楽しみながらバリアフリーについて考えるきっかけになれば」とも。

 上映時間は、22日=18時55分~、23日=17時45分~(各日1回)。料金は、一般=1,800円、大学生=1,500円、高校生・小中学生=1,000円、幼児(3歳以上)=900円、障がい者割引(要身分証提示)=1,000円。

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