「植村冒険館」(板橋区蓮根2、TEL 03-3969-7421、FAX 03-5994-4916)による冬季恒例の小中高生向け企画「自分の限界に挑戦!オーバーナイトウォーキング!」が、今年は2月24日~25日にかけて開かれる。
朝9時ごろのゴール後に仮眠・昼食を取り、チームごとに冒険を振り返る(昨年の様子)
同館は、1984(昭和59)年2月に世界初の厳冬期マッキンリー(現・デナリ)単独登頂を果たした下山中に消息を絶った冒険家の故・植村直己さんの遺族から約1500点に及ぶ資料の寄贈を受けた板橋区が、植村さんの数々の偉業を成し遂げた冒険精神を顕彰する目的で1992年に植村記念財団を設立(現在は公益財団法人)して開館した。植村さんは1969(昭和44)年夏から行方不明になるまでの約15年間、板橋区仲宿のアパートを生活の拠点にしていた。
同イベントは、1990年2月に板橋区が初めて実施して以来、植村記念財団が1992年に事業を引き継いでからも毎年行ってきた恒例企画。植村記念財団の職員・塩田めぐみさんによれば、植村さんの冒険精神「ウエムラ・スピリット」を広く後世に伝えていくプログラムの一環で、小学4年生から高校生までを対象に同館主催で年12回程度実施している「自然塾」企画の中でも特に人気が高く、ここ5年間だけでも300人近い小中高生が参加したという。
小学生は埼玉県川越市から植村冒険館までの全長30キロの指定コースを約10時間、中高生は東武東上線・森林公園駅から同館までの全長50キロのコースを約14時間チームで夜通し歩き、寒さや眠気などと戦いながらゴールとなる植村冒険館を目指して自分自身の限界に挑戦する。中高生の50キロという距離は、植村さんが1971(昭和46)年に日本列島徒歩縦断した時の一日平均距離57.7キロ(約3000キロ/52日間)に由来する。
定員は、小学4~6年生=40人、中学生・高校生=24人。参加費6,500円。参加申し込みははがき・ファクス・メールで受け付け、定員を超えた場合は抽選となる。エントリー受け付けは1月20日まで。