板橋区立向原児童館(板橋区向原1)で11月21日、「絵本のまち板橋 声優さんの読み聞かせ」が行われた。
読み聞かせだけでなく、保護者向けにワンポイントレッスンも行われた
普段聞き慣れている両親の声に代わって、声のプロである声優による読み聞かせを楽しんでもらおうと企画した同イベント。読み手は声優の八重畑由希音(やえはた・ゆきね)さんが務めた。
「とにかく絵本はこどもに楽しんでもらうのが大切」と語る八重畑さんは、声の抑揚やジェスチャーなど、小さな子どもたちにもわかりやすい表現で「はっぱのおうち」(作=征矢清、絵=林明子)「ぐりとぐらのおきゃくさま」(作=中川李枝子、絵=山脇百合子)の2冊を読み上げ、参加者を引きつけた。読み聞かせの後に保護者向けのワンポイントレッスンも行い、「子どもがリラックスできる環境で、ゆっくりはっきり、子どもの反応を見ながら読む」など、プロから見たアドバイスを行った。
この日は乳幼児を連れた親子を中心に約180人が集まった。参加者からは「子どもが集中して聞いているのがわかり、親としてもとても楽しかった」「アドバイスを参考に、負けないように頑張ってみる」との声が聞かれた。
区のプロモーション支援グループ職員・瀬尾梓さんは「昨年、イタリアの絵本を使い、児童館でイタリア語にジェスチャーを交えた読み聞かせ会を行ったところ大変好評だった。本年度も新たな試みをと、声優に読み聞かせをお願いしてみてはどうかという話になって初めての試みだった。アドバイスも的確で、さすがはプロと関心しきり。保護者からはまたやってほしいという声も多い」と話す。
同イベントは声優を替えるなどして、12月も区内3カ所の児童館で利用者を対象に順次開く予定という。