板橋区立こども動物園高島平分園(板橋区高島平8)で5月6日、年に一度の「羊の毛刈り見学会」が開催された。
板橋区に2カ所あるこども動物園で毎年ゴールデンウイークに開催されている同イベント。本園が5月3日に開催したのに続き、同分園でも実施した。野生種のヒツジと違って、家畜種のヒツジは毛が生え変わらないため、際限なく伸び続けてしまうと暑さで体調を崩すこともあることから、毎年暖かくなるこの時期に同園スタッフにより毛を刈るイベントを開催している。
同イベントで毛を刈られたのは雌の「りんちゃん」。同園のスタッフが、なぜ毛を刈る必要があるかなどクイズを交えてヒツジに関する説明をしながら、別のスタッフが20分ほどで手際よく毛を刈り、最後にサッパリとした「りんちゃん」が立ち上がると拍手でイベントが終了した。
この日は天候にも恵まれ、100人以上の親子連れで園内がいっぱいになった。イベント終了後は、刈り取られたばかりのヒツジの毛に触れるコーナーに子どもたちが列を作った。羊毛に触れた子どもたちは「ふわふわで綿菓子みたい」「油みたいにベタベタする」などと感想を口にしていた。刈り取られた羊毛はきれいに洗濯された後、同園のイベントなどに使われる予定。