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高島平ゆめのまちプロジェクト 大東文化大生が2年間の成果発表

飯塚裕介准教授と学生たち

飯塚裕介准教授と学生たち

 大東文化大学(板橋区高島平1)社会学部の飯塚(めしつか)裕介准教授とゼミ生が、UR都市機構、トヨタモビリティ東京、板橋区との産官学連携で進めてきた「高島平ゆめのまち産官学連携プロジェクト」の成果報告会が3月18日、同大・多目的ホールで行われた。

壇上で発表するプロジェクトリーダーの諏訪美羽さん

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 同プロジェクトは、計14回のワークショップの中で高島平団地を舞台に地域の課題解決を構想し、検討するもの。今回は2年間の集大成を発表した。

 会場には同大・中野紀和(きわ)副学長をはじめ、プロジェクト参画団体からUR都市機構、トヨタモビリティ東京、板橋区の高島平まちづくり推進課など、これまで学生の構想に向き合った担当者が出席した。

 学生たちが向き合った課題の舞台は、通称「カバさんプール」と呼ばれる廃止されたプールをはじめ、高島平団地(高島平2)内で過去に使われながらも長期間使われなくなった「未利用地」と呼ばれる3地点。昨年度は、検討成果の施設案を同団地の模型にAR(拡張現実)投影し、成果発表を行った。

 2年目となる本年度は、住民ニーズの更なる深堀りが必要と判断。同団地で行われた次世代モビリティの試乗会や、旧高島第七小の行われた棟下式(むねおろしき)など、高島平内で行われた各イベントでAR体験会や一部の検討機能を試験的に導入し、地域住民の声を直接聞いてきた。埼玉県の久喜市や杉戸市、草加市など産官学連携のまちづくりを行う地域にも直接足を運ぶこともあったという。 

 3年生でプロジェクトリーダーの諏訪美羽さんは「土日どころか、年末年始も話し合いを行うほど多忙な日々だった」と振り返る。「区切りがついたので、アルバイトを増やしてみたり、一人旅に出かけてみたりと、学生らしい1年間を自分の意志でつくりたい」と抱負を語った。

 昨年に続き全体を講評した中野副学長は「若い人たちの感性が素晴らしかった。学生が手がけたパンフレットの華々しいデザインや、特に団地内で諦めがちなことに手を伸ばすきっかけの場『孫の手センター』のネーミングセンスは遊び心があって、とても良かった」と評した。

 2年間にわたり学生を支え続けた飯塚准教授は「最初は真っ白な状態からスタートしたプロジェクトも、回を重ねるごとに学生の心に火が付いたような感覚があった」と話す。「締めくくりとなるこの1週間は特に大変で、より良い発表にするため、帰宅しても深夜まで連絡を取り合うこともあった。4年生は来月には社会に出るが、臆せずにやっていけるのではないか」と話すと、ホールに拍手が響いた。

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