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安養院でコンサート コンセプトの異なる二部制で多様な人が楽しめる演奏会

2025年の新春コンサートの様子(写真提供=トリプティーク)

2025年の新春コンサートの様子(写真提供=トリプティーク)

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 「フルート3本と箏(こと)と打楽器による煌(きら)めき新春コンサート 2026」が1月11日、安養院瑠璃光堂(板橋区東新町2)で行われる。正月の定番でもある「春の海」をはじめ、スタジオジブリ作品の曲などを演奏する。

コンサート後のフルート体験会の様子(写真提供=トリプティーク)

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 フルート奏者3人で結成される「トリプティーク」が同所で新春コンサートを開催するのは4回目。毎回ゲスト奏者を招いているが、今回は箏と打楽器のデュオ「いとこまち」を交えて演奏する。トリプティークの鈴木舞さんは「和洋楽器5人でのアンサンブルは今回が初めて。安養院は『和の趣』が魅力で、和楽器とのコラボレーションを考えていた。新しい響きに挑戦したい」と話す。

 午前と午後の2部制で行い、午前の部は0歳から入場することができ、椅子のない自由スペースや絵本コーナー、おむつ替えスペースも用意。声を出したり、会場に自由に出入りできたりするなど、発達や特性などがあっても「否定しない雰囲気づくり」の中で行う。特別支援教育に関わるサポートスタッフも配置するという。

 午後の部はプレミアムコンサートと題し、未就学児の入場を制限し、落ち着いた環境の中で音楽を楽しむことができるようにする。一般席のほか、前後左右の距離を広くした最前列のプレミアムシートも用意する。

 同公演は、「もっと幅広い層にコンサートを届けたい。コンサートを遠慮する方にも安心して来てほしい環境づくりが必要」という思いから、アートカウンシル東京の助成を得て開く。アートカウンシル東京は、障害や年齢に関係なく誰もが芸術文化を楽しめる社会推進のための都の事業。その思いに安養院の住職も、スタッフも理解と連携を深め、「多様な人にとって過ごしやすいコンサートにつながった」と話し、「通常のコンサートは来場しにくい方も、家族と楽しんでほしい」と呼びかける。演奏会の後にはフルート体験会を行い、フルートの音の出し方を試すことができる。

 開演は、午前の部=11時、午後の部=15時。入場料は、大人=3,000円、プレミアムシート=7,000円、18歳以下・障害者手帳所持者は無料(小学生以下の入場は大人同伴必須)。

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