
板橋交通公園(板橋区大山西町)のリニューアルに向けた公園の最終計画案をお披露目する「オープンハウス」が7月25日・26日に行われ、2日間で約300人が訪れた。
新しく生まれ変わる「板橋交通公園」の全体図(写真提供=板橋区土木部みどりと公園課)
同園は1968(昭和43)年の開園以来、信号機や横断歩道が整備され、交通ルールを学んだり、自転車やゴーカートなどの乗り物遊びを楽しめたりする施設として地域住民に親しまれてきた。老朽化に伴い、今夏、隣接する旧大山小学校跡地を含めたリニューアル工事が始まる予定。リニューアルコンセプトは「モビリティーコミュニケーションが結ぶ、人、街、みどり」。これまでの交通体験機能に加え、コミュニティホール、カフェ、農園、多目的広場などを新設し、地域の多様なニーズに応える複合的な空間として生まれ変わる。
当日は、最終計画案の内容を紹介するパネル展示や職員による説明を行い、来場者からは「新たにカフェや農園などが整備されるのが楽しみ」「今ある公園の遊具の面影を残しながらのリニューアルはうれしい」など新たな公園の姿に対する前向きな意見が多く寄せられた。
板橋区土木公園担当課長の志村昌彦さんは「住民意向を把握するため、ヒアリングやワークショップ、マルシェイベントなどを開催し、地元町会、近隣住民、保育園、高齢者施設、小学校など近隣施設の皆さまに協力いただいた。そこで上がった多種多様な意見などを分析し、傾向をまとめ課題を抽出して再整備計画を作り上げてきた。新しく生まれ変わる交通公園を楽しみにしていただければ」と話す。
8月中旬から子ども池や管理棟がある西側の一部を閉鎖。その後、段階的に閉鎖を行い、来年1月からは全面的に閉鎖する予定。リニューアル工事は2027年3月末ごろの完了を予定する。