大東文化大学板橋キャンパス(板橋区高島平1)で11月2日・3日、100回目となる「大東祭」が開催された。
今年の大東祭のテーマは「繋(つな)ぐ」。学生たちは日々の学びとテーマをかけ合わせた催し物を開催日に向けて準備した。当日は雨が降る中、入り口で雨合羽を着用した学生たちが「入り口はこちら。足元が滑るので気をつけて」と迎え入れていた。
催し物は1号館、3号館、屋外ステージで行われ、キッチンカーも出店。高島平中央病院、板橋区役所、TABETE(タベテ)レスキュー直売所、板橋区立エコポリスセンター、埼玉県深谷市の催し物も披露された。
催し物が多く集まる3号館の建物内では、学生たちが「これから映画上映します」「お笑いライブ開催中です」「間もなくアカペラ演奏します」などと来場者に盛んに声がけしていた。
創作ブースでは、コスプレを披露したほか、折り紙で作られたキューブを展示。鉄道研究会はプラレールの走行会を行ったほか、鉄道模型「Nゲージ」を披露。プラレール走行会ではモノレールの8段の立体走行なども展示し、子どもたちが歓声を上げていた。
TABETEレスキュー直売所では、活動内容の紹介、運搬する荷物の重さ体験、珍しい野菜のクイズ、野菜を使用したレシピの公開などを行った。TABETEレスキュー直売所は、大東文化大学、東松山市、東武鉄道、埼玉中央農業協同組合、コークッキングの5者によるフードロス削減を目指した取り組みで、東松山市の農産物直売所で売れ残った農作物を池袋まで列車で輸送し、駅で同大生が販売している。所属する学生たちは「子どもから大人まで楽しめるよう、コンテナの重さ体験や大きな画用紙に知っている野菜を書いてもらうクイズなど、体験できる企画を取り入れた」と話す。「昨年は展示だけだったが、今回は体験型の模擬店にするため、マクワウリ、ビーツなど珍しい野菜のクイズやレシピをメンバーで分担して考えるのが大変だった」と振り返る。