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WEリーグ「日テレ・ベレーザ」が6連勝 大量5得点でリーグ2位浮上

初先発初ゴールの氏原里穂菜選手(中央)と肩を組みゴールをたたえるこの日2ゴールの菅野奏音(おと)選手(写真提供=WE リーグ)

初先発初ゴールの氏原里穂菜選手(中央)と肩を組みゴールをたたえるこの日2ゴールの菅野奏音(おと)選手(写真提供=WE リーグ)

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 女子サッカー「日テレ・東京ヴェルディベレーザ」は11月2日、2024‐25 SOMPO WEリーグ第7節でホーム「味の素フィールド西が丘」(北区西が丘)にAC長野パルセイロ・レディースを迎え、5-1で快勝した。入場者数は828人。

人気のマスコットが西が丘に大集合。東京ヴェルディのマスコットキャラクター「リヴェルン」(左)と、日テレの天気予報のマスコットキャラクター「そらジロー」「くもジロー」「ぽつリン」(中央)、WEリーグ公式マスコット「ウィーナ」(右)(写真提供=WE リーグ)

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 日テレ・ベレーザの大量得点の幕開けは前半12分。5試合ぶりにけがから復帰した菅野奏音(おと)選手が、DFのクリアボールをゴール左隅に流し込み先制。その3分後の15分、山本柚月選手からのパスを受けた氏原里穂菜選手がワントラップで体制を崩しながらもコースを狙ったシュートは、GKのわずか右をすり抜け2点目。氏原選手は、WEリーグ初スタメンで初ゴールを飾った。前半終了間際の44分には、山本選手のクロスを北村菜々美選手が持ち込みゴール前に折り返すと、先制点を決めた菅野選手が今度は頭で合わせ、3点リードで前半を折り返した。

 後半は、立ち上がりからAC長野に再三攻め込まれるも、GK野田にな選手の好セーブに救われる。すると61分、AC長野の稲村雪乃選手のミドルシュートをGK野田選手がパンチングではじき出した直後、その稲村選手の鋭い弾道のコーナーキックを高橋雛選手(高ははしごだかが正式表記)が頭で流し込み、AC長野に1点を返される。

 日テレ・ベレーザは後半途中から投入された樋渡百花(ひわたり・もか)選手が起用に応える。74分、ハーフウェーライン付近から積極的に仕掛けると、ペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。そのチャンスを自ら収め、4-1とリードを広げた。勢いに乗った日テレ・ベレーザは84分、相手のパスミスを拾った樋渡選手がDFを引きつけながら絶妙なパスを送ると、松永未夢(みゆ)選手が飛び出し冷静に左足を振り抜いて駄目押しの5点目。これが松永選手にとってリーグ戦初ゴールとなった。

 6連勝で2位に順位を上げた日テレ・ベレーザは、この日はピッチ外でも注目を集めた。木下桃香選手が自ら企画書を持ち込み実現した集客イベント「西が丘に集合じゃ」の一環で、さまざまな施策を展開。あいにくの雨の影響もあり、スタジアムを満員にすることはかなわなかったが、新たなファン層の獲得に手応えはあった。

 近隣の大学に通う奥田里菜さんは、友人の保城(ほしろ)亜衣さん、吉山菜々さんを誘い、初めて女子サッカーを観戦した。「アットホームな雰囲気で居心地が良かった」「サポーターの声援が耳に残って、初めて聞く歌なのに自然と一緒に口ずさんでいた」「雨だけどとても楽しかった。また見に来たい」と口々に感想を話す。奥田さんは木下選手と同じ高校のクラスメートだった。連絡を取り合う仲ではなく、今回、木下選手が集客のために100日間連続投稿していたSNS動画がきっかけで、女子サッカーに興味を持ち来場。試合後のイベントでは、高校卒業以来の再会を果たした。そこには、「自分が現役大学生ということもあり同世代の方にも足を運んでほしい」という木下選手の願い通り、たくさんの学生の姿があった。

 次回のホームゲームは11月6日、「2024‐25 WEリーグ クラシエカップ」グループステージ第6節で、サンフレッチェ広島レジーナと「味の素フィールド西が丘」で対戦。この日勝てば準決勝進出が決まる大事な一戦となる。試合前には元メジャーリーガーの松井稼頭央さんによるキックインセレモニーを行うほか、Dゲート付近の「BELEZA PARK」を「ベレーザ酒場」に変える試みを行う。18時キックオフ。

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