板橋・荒川河川敷で8月6日、板橋区観光協会創立40周年を記念した第57回いたばし花火大会が開催される。
毎年戸田市と合同で開催され、1万2000発の花火が打ち上がる同花火大会。おなじみとなっているプログラム終盤のナイアガラも人気の一つだ。今年はこの定番のプログラムに変更があるという。板橋区くらしと観光課の担当者に今年の大会のポイントを聞いた。
「今年は板橋区観光協会創立40周年を記念し、たくさんの見どころがある。例年以上に盛り上げるためプログラムもだいぶ変更した。まず、今まで終盤に河川敷で行っていたナイアガラ。大会の終わりを告げる合図のような役割をしていたが、今年は中締め前の盛り上がりとして中盤に置いている。総延長700メートルのナイアガラの滝は関東でも最長クラス。ナイアガラで盛り上がったところで恒例のいたばし大三本締めを行い、そこから後半に突入する」
三本締めは土手で観覧する人たちみんなが参加するため、会場に一体感が生まれるという。「会場が盛り上がったところで後半に入る。このタイミングで見逃してほしくないのが、都内初となる15号(尺五寸玉)の連続打ち。40周年にあわせ4発連続で打ち上げる」
号数は花火玉の大きさを表し、数字が大きいほど高く上がる大きな花火となる。「通常多く打ち上げられているのは4号~10号ぐらいのもの。15号の花火が打ち上がるのは都内ではいたばし花火大会だけ。しかも連続打ちというのは他でもなかなか見られない」と担当者は胸を張る。
「プログラムは前半と後半で雰囲気が変わる。前半は芸術玉の競演と題し、全国の競技会などで高い評価を得た花火職人による打ち上げ『芸術玉』で美しく夜空を彩る。後半は音にあわせて打ち上がる音楽花火や、子どもに人気の妖怪ウォッチ花火などでにぎやかな雰囲気になる」という。
「最後にもう一つ、今年の花火大会で必ず見てほしいのが『天空のナイアガラ』。これはいたばし花火大会の新名物としてフィナーレを飾る重要な花火なので、最後までしっかり堪能してほしい」と話し、「今まで河川敷でやっていたナイアガラが夜空に打ち上げられるのをイメージしてもらえば近いかもしれない。上空で幅広く輝くナイアガラは、まだどこでも見たことがないはず」と自信をのぞかせる。
有料席の窓口販売分は完売しているが当日券も若干用意され、会場近くに2カ所の販売所が設けられる。「前日までに場所取りなどがしてあった場合は全て撤去するので、一般席を利用する予定の方も早く来すぎないように気を付けて」。当日は暑くなることも予想されるため、熱中症対策や水分補給にも注意が必要だ。
花火の打ち上げは19時~20時30分。荒天の場合は翌7日に順延。詳細は区のホームページで確認できる。