区立赤塚溜池公園(板橋区赤塚5)・赤塚城址を会場に3月4日・5日の2日間、「赤塚梅まつり」が開かれた。
一般公募したコーラス&ダンサーチームと共に、初日ステージのトリを飾った子育て応援主婦バンド「音ごはん」(写真)
1985(昭和60)年に始まった同イベントは、今年の開催で33回目となった春先の恒例行事で、青空の広がる絶好の梅見日和のなか、白梅・紅梅など約200本の梅が見頃を迎え、散歩がてら梅を見に訪れた人や、シートを広げてお弁当を食べながら梅見を楽しむ家族連れなど多くの人で賑わった。
同公園に隣接する板橋区立美術館正面に設けられた特設ステージでは、区内小中学校の児童・生徒によるお囃子演奏・吹奏楽演奏・ダンス・アカペラ・武術演舞のほか、今回初出演となった同区無形文化財指定の「成増里神楽保存会」による「熊襲(くまそ)征伐」の演目披露や、子育て応援主婦バンド「音ごはん」などが会場を盛り上げた。
手づくりのよろい兜(かぶと)を着た小学生や地域の人たちが戦国時代のワンシーンを再現する「赤塚城戦国絵巻武者行列」では、1590年に廃城となったとされる「赤塚城」での出陣などの様子を再現。特設ステージに陣取った坂本健区長と着到状を取り交わし、勝ちどきを上げた後に赤塚城址まで練り歩き、2日目は赤塚城址の広場を会場に古武道や西洋流火術鉄砲隊による演武も披露された。
メイン会場となった赤塚溜池公園は、2003(平成15)年に区政70周年を記念して区民公募した「板橋十景」のひとつに選定されており、隣接する区立美術館や区立郷土資料館、周辺の赤塚城址や赤塚諏訪神社・赤塚不動の滝・松月院・東京大仏など観光スポットを含め、「自然と歴史と文化の里・赤塚」として地域振興を行っている。