板橋区役所(板橋区板橋2)で12月16日、「(仮称)板橋区観光振興ビジョン策定検討委員会」が行われた。
板橋区では2005年4月に「板橋区観光振興ビジョン」を策定し、「文化」と「心」を基調として観光施策に取り組んできた。東京オリンピック・パラリンピックの開催が決まるなど、周辺の状況もさまざまな変化を見せ始めたため、新たな観光資源を創出し魅力あるコンテンツを示そうと委員会を立ち上げた。
同委員会は第1回を8月に開催。第2回の今回から一般傍聴席も設け、開かれた委員会となった。
区の担当者は「こういう取り組みをしていること自体、知らない方が多い。観光の魅力を発信することが課題ではあるが、まず区の取り組みについても知ってもらうことが大切。そのために私たちも工夫していきたい」と話す。
板橋区の観光としては、「いたばし花火大会」「区民まつり」「Cityマラソン」など、多くの人が集まるイベントも多い。今回策定するビジョンでは、大型イベントに限らず、規模の小さなものも含め「板橋ならでは」の資源の発掘も視野に入れる。
すでに区内では、沿線の飲食店が地域で連携する「東上線バル」「三田線バル」や、地元の神社を舞台にいろいろな才能が集う「つ・つ・つガーデン」(ときわ台・天祖神社)、商店会の若者がセレクトする屋台が新たなにぎわいをつくる「高島平マルシェ」など、地域の若者発信による地域活性の動きが活発になっている。
同担当者は「区内外に魅力を発信するとともに、地域が活性化する力になるような『観光』を目指したい。区民の方が魅力だと感じてくれたものこそ、世界にも発信していけるコンテンツになると思う」と意欲を見せる。
次回の委員会は春頃の予定。