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上板橋再開発の再開発区域内に「7のひろば」 原っぱを楽しむ場に

「7のひろば完成パーティ」では、プラバン作成のワークショップも行われた

「7のひろば完成パーティ」では、プラバン作成のワークショップも行われた

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 上板橋駅南口の再開発区域内(板橋区上板橋2)で9月27日、「7のひろば」の完成イベントが行われた。

製作したプラバンには、7のひろばや駅前広場の完成後に「やってみたいこと」が描かれた

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 かみいたグリーンファンド(以下、グリーンファンド)が主体として行っている、区民参加型の緑化プロジェクト「そだててつくろう かみいたねプロジェクト」の活動の一つ。工事中の空き地を「かみいた人物図鑑」や地域住民が寄せ植えしたプランターで彩り、「7のひろば」として駅前広場整備の間、「これからの『まち』を見届ける場所にしていく」という。

 当日は、6月に参加者を募った「かみいた人物図鑑」の額装の贈呈を行い、モデルとなった人がそれぞれの上板橋への思いや変わっていく街への感想を述べた。受け取った額を抱えながら、「写真みたい」「うれしさをかみ締めた」「街がカラフルに彩られるのはうれしい」と笑顔を見せた。

 その後はワークショップも開催。参加者は用意されたイラストや自由自在にデザインした「7のひろばと駅前広場でやってみたいこと」をプラスチック板に描いた。完成したものはガーデンピックに仕立て、「かみいたね持ち寄りパーティー」で作ったプランターに飾り付けた。

 南口駅前は現在、工事に伴って大きく迂回(うかい)する道が設けられている。迂回路沿いにある「7のひろば」で行われた同イベントは、通行人の視線を集めた。グリーンファンドは「上板橋駅を緑いっぱいの駅に」「みんなで育てる、土にさわる」「できることから始める」「参加は気が向いたときに」という理念を掲げ、周辺住民が掃除や水やりを通して気軽に再開発に参加できるように活動している。参加することで再開発に対する不安をなくし、駅前を住民たちの庭として育てていくことを浸透させようという意図がある。

 これまでにも花の種を配ったり、苗の植え替えイベントを行ったりしてきたが、最終的に目指すのは花壇のような花がいっぱいの広場ではなく「原っぱ」だという。グリーンファンドの担当者は「駅前広場も含め、芝生のように丁寧に利用するものではなく、手入れをしながらも、子どもが走り回ったり、周辺住民たちがイベントを開いたり、楽しく集まれる場にしていきたい」と話す。

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