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板橋・徳丸に「背脂豚骨らぁ麺 仁家」 1杯750円で13年ぶりに復活

濃厚仁家豚骨醤油らぁ麺(750円)

濃厚仁家豚骨醤油らぁ麺(750円)

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 「背脂豚骨らぁ麺 仁家(じんや)」(板橋区徳丸7)が8月11日にオープンした。

強火でスープの仕込み

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 13年前まで上板橋で12年間営業していた同店。店主の家庭の事情で閉店したが13年ぶりに復活を果たした。席数は20席。

 店主は細川隆仁(たかひと)さん。実家が居酒屋「百楽」のため物心ついた頃から飲食が身近な環境で、店が忙しい時は自然と手伝いをしていた。中学卒業後は家業の「百楽」に就職。テレビ番組でラーメンが取り上げられる度にビデオテープに録画して、テープがすり切れるほど見返していたという。独学でラーメンを学び、31歳で独立して同店を上板橋でオープン。12年間営業するが家庭の事情により閉店を決意。状況が落ち着いたことから、今回、復活を果たした。

 毎日閉店後に翌日分のスープを国産ゲンコツ、背ガラ、鶏ガラ、強火で3時間炊き上げの仕込みを行っているのがこだわり。上板橋で営業していた時と同じ作り方のため、「スープの味は当時と同じ」と話す。細川さんが一番好きな具材がチャーシューのため、使う部位や脂身、赤みの比率を仕入れ業者に都度相談しているという。自身のラーメン好きについて、細川さんは「藤子不二雄の漫画に出てくるキャラクター『小池さん』に負けない」と笑う。

 ラーメン店を開いた理由については、「今は閉店してるが、15歳の時に食べた新高島平駅近く高架下の『さつまっ子』で食べたラーメンのおいしさに衝撃を受けた。有名な焼き肉やすしを食べても当時の感動を超えたことはない。『さつまっ子』がなければラーメン屋を開くことはなかった。『さつまっ子』との出合いが人生の分岐点で、今の自分がある」と振り返る。

 ラーメンは、国産豚のゲンコツ、鶏ガラを強火で炊き上げた濃厚仁家豚骨醤油らぁ麺(750円)。ジューシーチャーシュー(450円)などのトッピングや、アツアツ特製若鶏唐揚げ(750円)、焼肉サラダ(750円)などのサイドメニューもそろえる。ドリンクは、生ビール小(450円)、チューハイ(450円)、ソフトドリンク(300円)などを用意。

 価格について、細川さんは「ラーメンは気軽に食べられるもの。都心部の駅からすぐの立地なら1,000円を超えても不思議ではないが、この立地で1,000円は出せない。原点の『さつまっ子』も安かった。『750円はやりすぎた』と感じる時もあるが、しばらくは意地で乗り切る」と話す。

 今後については、「今は自分1人だけなので、一品メニューやおつまみメニューの拡張、新メニューの試作、備品の購入などに手が回っていない状況。人を増やして手が回っていないところに対応していきたい」と話す。

 営業時間は17時~翌2時(日曜は24時まで)。月曜・第1火曜定休。

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