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高島平に熟成スパイスカレー専門店「エンドルフィン」 「語りの場」目指す

ポークカレー(写真提供=熟成スパイスカレーエンドルフィン)

ポークカレー(写真提供=熟成スパイスカレーエンドルフィン)

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 熟成スパイスカレー「エンドルフィン」(板橋区高島平8)が9月10日、高島平の前谷津川緑道沿いにオープンする。

店内の様子(写真提供=熟成スパイスカレーエンドルフィン)

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 店名の「エンドルフィン」の由来について、店主の郷昌志(まさし)さんは「脳内物質の一つで神経伝達の一種。幸福感や安心感をもたらすもの。料理や空間を通じて、訪れた方の心と体に『静かな高揚』を届けたいという思いから名付けた」と話す。席数は、カウンター4席、テーブル8席の計12席。

 郷さんは「現場主義」を貫き、30代で清掃業で起業した。大規模施設の清掃も手がけたという。親を早く亡くしたのをきっかけに介護の分野に関心を持ち、事業として取り組み、介護施設で提供する食事の「味気なさ」を目の当たりにし、高齢者が食事に対して感動する機会が少ないことに衝撃を受けた。「食を通じて心を動かしたい」と強く思うようになり、どうすれば心を動かす「感動」を届けられるかを考え続け、最終的には自ら調理の場に立ち、飲食業の道にかじを切った。

 スパイスカレー店を開いた理由について、「スパイスカレーは素材、工程、香り、記憶、全てが宿る料理。煮込んで冷やして寝かせてを繰り返す工程は、まるで料理が自分の物語を熟成させているよう。科学的なアプローチと感性的な余白が共存できる料理として選んだ。長年、独自に研究を続けて、スパイスの調合や調理工程、現場の実践とお客さまの反応を通じた末に、自分なりのスタイルを築いた」と話す。

 介護現場での気づきから、「語ることで誰かの心を動かしたい」という思いが芽生え、「一皿に、物語がある」をコンセプトに掲げている。料理に加え、「空間、照明、器、スタッフの動線まで含めて『語りのある体験』を提供する」という。

 ランチはスパイスカレー(1,200円~)が中心で、夜はコース料理(7品、3,800円~)のみ。豚肩ロースの煮込み、季節の副菜、デザートを組み合わせて提供する。カレーとデザートはグルテンフリーで、夏季限定のカレーうどんのみ小麦を使う。

 出店場所に板橋を選んだ理由について、「板橋は地元の人との距離感がちょうどよく、語りが自然に生まれる街だと感じた。家族との協働や地域との共創を大切にしたいという思いから板橋を選んだ。料理を通じて、誰かの記憶に残る『語りの場』をつくっていきたい。現場の物語や家族との協働を、次世代に継承できるような場所に育てていきたい」と話す。

 営業時間は、ランチ=11時~15時、ディナー=17時~21時(コース料理のみ・完全予約制)。

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