12月28日に開幕する「第103回全国高校サッカー選手権大会」に出場する帝京高校(板橋区稲荷台)サッカー部の壮行会が23日、板橋区役所で行われた。
15年ぶり35回目の出場となる帝京高校のメンバーを、集まった区民や職員が拍手で出迎えた。坂本健区長は「東京都予選では、2年連続準決勝で敗れた国学院久我山高校に2-1の逆転勝利で全国大会出場を決め、最後まで頑張る気持ちに大変感動した。今大会では、楽しみながら帝京らしいサッカーで優勝を勝ち取ってもらいたい」と激励した。藤倉寛監督は「応援に回ってくれた生徒も含め、部員112人全員でつかんだ切符。板橋区のシンボル的な存在になれるよう、一戦一戦頑張るので応援よろしくお願いします」と述べ、ユニホームと同じデザインの記念Tシャツを区長に贈った。
壮行会の様子を見守った帝京高校卒業生の高谷紀美子さんは、第56回大会で優勝した時に1年生だった。「共学になって間もない頃で女子が少なく、全国大会出場が決まるとすぐにバスケ部、バレー部、テニス部の女子が集まり、即席のチアリーディングチームができた。バスケ部の練習の後にポンポンを作ったり、応援の練習をしたりした」と当時を懐かしむ。開幕戦は姉の上田和江さんと国立競技場で観戦予定で、「母校の活躍はうれしい。帝京魂で優勝目指して頑張ってほしい」とエールを贈る。
戦後最多タイの6回の選手権優勝を誇る帝京高校。高校総体と合わせて9回の全国制覇の証しである9個の星がユニホームの左胸に並ぶ。10個目の星獲得を目指すカナリア軍団は28日、国立競技場で京都橘高校と開幕試合を戦う。14時30分キックオフ。