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板橋区立美術館で「レオ・レオーニ」展 絵本作家の根底にある活動紹介

「レオ・レオーニと仲間たち」展

「レオ・レオーニと仲間たち」展

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 板橋区立美術館(板橋区赤塚5)で現在、「レオ・レオーニと仲間たち」の展覧会が行われている。

レオ・レオーニさんの初めての絵本「あおくんときいろちゃん」

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 同館は1996(平成8)年に日本初のレオ・レオーニ展を開催。1999(平成11)年にレオーニさんが逝去した後も遺族との交流は続き、2020年の未発表作品を中心にした「だれも知らないレオ・レオーニ」展を通じて、72点の作品の寄贈を受けた。3回目となる同展では、レオーニさんの誕生からアートディレクターとしての側面、交友関係、アーティストとしての活動など、人生を追いながら、絵本作家だけではない姿を紹介する。

 レオーニさんは1910年にオランダ・アムステルダムで生まれ、幼い頃から芸術に触れる環境で育ち、アメリカへ亡命し、アートディレクターとして成功を収めた。絵本を出版したのは49歳と遅く、後年は幼い頃からの夢であった画家としても活動した。黒い魚の「スイミー」や詩人のネズミ「フレデリック」などの作品が有名で、日本では主に絵本作家として知られている。

 同館学芸員の高木佳子さんは「画家としては長期間にわたって『想像肖像』『平行植物』など、印象の異なるものをシリーズとして描いていたレオーニさんだが、ほぼ1年に1冊とコンスタントに出版していた絵本においては、30年以上、一貫した制作姿勢が見て取れる」と話す。

 初めての絵本となった「あおくんときいろちゃん」は2人の孫へ即興で語ったストーリーが元となっており、「絵本のレイアウトや構成は、アートディレクターとして積み重ねてきた経験が生かされている」という。最後の展示室にはいくつかの絵本の原画を飾り、絵本の全作品を展示。実際に手に取ることができるようになっている。

 開館時間は9時30分~17時(最終入館は16時30分)。12月29日~1月3日と月曜(1月13日を除く)は休館。観覧料は、一般=650円、高校・大学生=450円、小・中学生=200円(土曜は小・中・高校生無料)ほか。1月13日まで。

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