いたばしプロレスリング(以下、いたプロ)による10周年イヤー第5戦となる「板橋グリーンホール大会」が7月21日、板橋区立グリーンホール(板橋区栄町)で行われた。
全5試合のうち4戦目のセミファイナルでは、いたプロ代表のはやて選手と、けがで欠場中のまるこ選手が保持していたタッグベルトが返上されたことに伴う板橋タッグ王者決定戦が行われた。大会冒頭のあいさつでウルフ智也選手は「この度、空位となっていたタッグ王者に挑戦する。明るく、楽しく、激しく、喜怒哀楽いろいろな感情をプロレスに乗せて皆さんに楽しんでもらうのが自分のモットー。今日は必ずベルトを取りにいく」と意気込みを見せた。観衆はほぼ満席の270人。
前半の3試合はいずれも20分一本勝負。第1試合は舟渡町会公認レスラーマスクドふなどん選手と、板橋宿不動通り商店街公認のいたばし不動ッピー選手が戦い、体固めでマスクドふなどん選手が勝利した。続く第2試合は、常盤台1・2丁目町会公認選手、トキワダイオーと、郷トモロウ選手が対戦。トキワダイオー選手が仕掛けた逆片エビ固めで郷トモロウ選手が敗れた。イタバシマスク選手と寧々∞D.a.i(ねねむげんだい)選手が戦う3戦目は、イタバシマスク選手がジャックナイフ2024夏で寧々∞D.a.i選手に勝利。いたプロヒーローズが活躍する結果となった。
板橋タッグ王者決定戦は、板橋シングル王者の那須晃太郎・YANAGAWA組対、ウルフ智也・拳剛組。激しい攻防の末、ウルフ智也選手がドラゴンスープレックスホールドでYANAGAWA選手を制して勝利、これによりウルフ智也・拳剛組が板橋タッグ王者となった。試合直後のリング上ではタッグベルトを手にしたウルフ選手が、板橋シングル王者の那須選手にシングルベルトへの挑戦を表明。これを受け、那須選手は「ウルフ選手とはこれまで100回ほど試合をしてきた。101回目は過去最高の試合にしよう」と応じ、10周年記念大会でのシングルタイトルマッチが決定した。
第5戦のメインイベントでは、いたプロ初参戦のGamma、ライディーン鋼両選手が会場をさらに盛り上げた。はやて、Gamma、SAGAT、山田太郎組が、小林香萌、ライディーン鋼、ハッピーロードマン、グレート・ピカちゃん各選手と対戦。場内外で笑いを誘うパフォーマンスを行い、最後はライディーン鋼、小林香萌、ハッピー、ロードマン、グレート・ピカちゃん4選手によるおんぶプレス(体固め)が決まり、ライディーン鋼選手が山田太郎選手に勝利した。
2014(平成26)年9月15日にグリーンホールで旗揚げし今年で10周年を迎えるいたプロ。10月27日には板橋区立文化会館大ホールで10周年記念大会を予定している。はやて選手は「地域の商店街や町会、スポンサーに支えられての10年だった。10周年記念大会の会場となる文化会館大ホールは1000人収容可能の大きな会場。10年分の歴史と、11年目からの新たな歴史のスタート地点となる大会を、ぜひ、その目に焼きつけに来てほしい」と呼びかける。出場選手は、はやて選手のみちのくプロレス時代の戦友であるザ・グレート・サスケ、ディック東郷、新崎人生各選手が決まっており、地域の子どもたちがまるこ選手とオリジナルソングを歌う「いたプロ合唱団」の企画も予定する。
13時開場、14時試合開始。前売りチケットは全席指定で、舞台席特別リングサイドは売り切れ、リングサイド=6,000円。1階席ステージ席A=5,000円、指定席B=4,000円、小学生以下対象の親子ペア自由席=4,000円。いたばしプロレス通販サイトとチケット販売協力店などで扱う。