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金沢から「氷室の雪氷」、板橋区役所で贈呈式 被災地復興支援マルシェも

「氷室の雪氷」に触る園児たちと、坂本区長(後列中央)、山下新一郎さん(後列右)

「氷室の雪氷」に触る園児たちと、坂本区長(後列中央)、山下新一郎さん(後列右)

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 石川県金沢市の湯涌(ゆわく)温泉協会から「氷室の雪氷(せっぴょう)」が届き、板橋区役所で7月10日、贈呈式と一般公開展示が行われた。

「氷室の雪氷」を運ぶ加賀飛脚に扮した「石川県トラック協会」青年部のメンバー

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 「氷室の雪氷」贈呈式は、江戸時代に加賀藩の藩主が冬場に氷室に積もった積雪を氷室に貯蔵し、旧暦6月1日(現在の7月1日ごろ)に氷のブロックとして切り出して江戸の徳川将軍へ献上していた習わしに由来する。

 同協会が江戸期の伝統行事を再現しようと1986(昭和61)年から金沢市の協力を得て氷室を復元。毎年1月、地元住民や金沢市民、観光客らで氷室に雪を入れて固める「氷室の仕込み」を行い、6月末に「氷室開き」をして石川県知事や金沢市長に雪氷を届けている。加賀藩前田家の下屋敷があった板橋区へは2001(平成13)年7月に初めて雪氷を届け、2010(平成22)年以降は贈呈式を毎年行い、両地域交流の恒例イベントとなっている。

 今年も江戸期の加賀飛脚に扮(ふん)した「石川県トラック協会」青年部が板橋区役所内に「氷室の雪氷」を運び入れると、湯涌温泉観光協会副会長の山下新一郎さんが坂本健板橋区長へ贈呈し、お披露目した。

 今年は2月に引き続き、能登半島地震の被災地支援の募金や特産品販売を行う復興応援物産展を「かなざわマルシェ」と題して7月8日から開催。山下さんは「今年は能登半島地震もあったが、藩政時代から続く板橋区と、今後も氷のように固い関係を築いていきたい」と話した。

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