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板橋区立美術館で絵本作家「三浦太郎」展 キャリアと制作の全貌を紹介

三浦太郎さん

三浦太郎さん

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 板橋区立美術館(板橋区赤塚5、TEL03-3979-3251)で11月19日、企画展「三浦太郎展 絵本とタブロー」が開幕した。

「無印良品 板橋南町22」店内には、三浦太郎さんの絵本「サンタさんのおとしもの」のフォトスポットも

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 三浦さんはこれまで、47冊の絵本を国内外で出版し、世界中で多数の翻訳版が出版されている人気の絵本作家。イタリア北部のボローニャ市で毎春開かれる「ボローニャ国際絵本原画展」で2001年に初入選し、2003年以降も同展で連続入選。同展での実績から2004年、スイスやイタリアで絵本を出版し、絵本作家としてのキャリアを海外でスタートした。

 日本での絵本デビュー作「くっついた」(こぐま社、2005年)は現在発行部数120万部を超え、「ちいさなおうさま」(偕成社、2010年)は第58回産経児童出版文化賞(美術賞)を受賞するなど、国内でも話題となった絵本を数多く出版。2014(平成26)年にイタリアのボローニャ近代美術館で初めての海外個展を実現し、2016(平成28)年には「ボローニャ国際絵本原画展」の審査員も務めている。

 同館は「ボローニャ国際絵本原画展」入選作品を日本で紹介する「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」を1981(昭和56)年から開催してきたが、三浦さんが絵本作りを始めたのはフリーのイラストレーターとして10年ほど活動していた頃に同館で「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」を観覧したのがきっかけだったという。

 同館学芸員の高木佳子さんは「当館は三浦さんの原画展初入選から20年以上にわたって、その活動と変遷に伴走してきた。今回の展示では、三浦さんの絵本作品だけでなく、2014年から発表し始めた、ステンシルを使って描くタブロー(絵画作品)のシリーズ作品なども紹介するほか、初公開となる風景スケッチやトークイベントなども通じて、三浦さんのキャリアと制作の全貌を紹介する展示になっている」と話す。

 三浦さんと絵本評論家の広松由希子さんを招いたトークイベント「三浦太郎さんと絵本のこと」を12月25日14時から開催。参加無料。定員40人。参加申し込みは12月10日から、電話で受け付ける。

 開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。観覧料は、一般=650円、高校・大学生=450円、小・中学生=200円(土曜は小・中・高校生無料)ほか。月曜(1月9日を除く)と12月29日~1月3日は休館。1月9日まで。

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