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板橋3丁目で「神社姫プロジェクト展」 ワークショップや講談配信も

コロナ禍で開催した「予言獣パズルアート」などを振り返る展示も

コロナ禍で開催した「予言獣パズルアート」などを振り返る展示も

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 任意団体「いたばしものがたり」が10月29日・30日、板橋の「ギャラリーTSD」(板橋区板橋3)で企画展「神社姫プロジェクト展」を開く。

11月20日~講談師・神田真紅さんによる創作講談の期間限定配信も

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 「いたばしものがたり」は板橋区を拠点に2018(平成30)年9月に活動をスタートした地域振興プロジェクトチーム。江戸時代の1819年に板橋宿(しゅく)で暮らし始めた加藤曳尾庵(えいびあん)という町医者兼寺子屋師範と、曳尾庵が日記に書き写した「神社姫」に注目する。

 疫病が流行して子どもらの病死が急増した当時、曳尾庵は町なかで売られていた疫病退散をうたう護符が家々に貼られていたことを日記に書いている。その内容によれば、同年4月に長崎の浜辺に現れて疫病流行を予言した「神社姫」という化け物の姿を書き写すことで、疫病をまぬがれ長寿になることができるという。

 メンバーのトモタ佳さんは「曳尾庵は200年ほど前、今回の会場正面にある観明寺(かんみょうじ)近くに住んでいたとされる実在の人物。コロナ禍で知られるようになったアマビエと同じく、神社姫の話もそれまでは一部の人にしか知られていなかった。アマビエよりも27年先に出現した神社姫と、当時の板橋宿の様子を日記に残した曳尾庵のことを一人でも多くの人に知ってもらえたらと企画したのが始まり」と話す。

 コロナ禍の2020年5月、歴史トーク「加藤曳尾庵と神社姫」をオンライン配信したのを皮切りに、講談師・神田真紅(しんく)さんによる創作講談「神社姫と江戸のコロリ騒動」を配信。9月には、板橋区在住のアート作家・猫沢八郎さんとのコラボレーション企画で「お願いアマビエ・神社姫」と題した塗り絵の配布や作品展示やワークショップなども行った。

 今回は、2020年に開いた塗り絵やワークショップ作品を展示するほか、「カワシマシキ工芸」(坂下3)の川島さんを講師に招き一点もののトートバッグやマグカップを作る有料のワークショップ(30日)も開く。過去のオンライン配信映像の上映や、猫沢さんが講師を務める無料のミニワークショップは両日行うほか、「神社姫プロジェクト2023カレンダー」(700円)、猫沢さんがその場でイラストを描くポーチ、ポストカード、ヘアピン、ブローチなどの「製造部」グッズや、カワシマシキ工芸の在庫処分Tシャツとトートバッグも販売する。

 11月20日からは、真紅さんによる創作講談「加藤曳尾庵と観明寺騒動」の映像を期間限定で無料配信。同28日には、トモタさんがオンライン参加型の自由研究ワークショップ「何を願う? オリジナル予言獣を描こう」を行う。Zoomを使い、神社姫やアマビエなどの予言獣とその予言内容について解説した後、参加者がオリジナル予言獣を考えて発表する。

 開場時間は、29日=13時~19時、30日=10時~18時。30日のワークショップは有料で、事前申込制。11月20日の講談配信はSNSで視聴ページを知らせる。

 11月20日の講談配信は、いたばしものがたり関連のフェイスブックやツイッターで視聴ページの案内を行う。無料公開は11月31日まで(12月1日~有料配信)。11月28日のオンラインワークショップは、13時45分Zoom開場・14時開始。参加無料。事前申し込み制。

 参加申し込みはいずれも、「神社姫プロジェクト」の特設申し込みページで受け付ける。

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