板橋区立熱帯環境植物館（板橋区高島平8）で10月4日、企画展「猫沢八郎の旅する不思議な水族館」が始まった。

今回の企画展チラシ用に猫沢さんが描き下ろしたイラストの一部

　同展は、区内在住のアート作家・猫沢八郎さんが主催する参加型アートイベント。ワークショップ参加者が段ボールや古紙で作られた型紙を海洋生物に見立て、好きな画材で思い思いに色を塗り、展示会場を「水族館」にするもの。これまでも板橋区役所や区内のアートギャラリー、福祉施設、児童館や図書館などで同イベントを開き、今年は8月の東板橋図書館（板橋3）を皮切りに、区内各所を巡回している。熱帯環境植物館と猫沢さんによるコラボレーション企画は今回で4回目。

　猫沢八郎さんは白線を多用した独自の描画手法を確立して作風で「白線画家」を名乗り、作品は絵画だけにとどまらず、和紙や木片、紙粘土などを用いた立体造形やコマ撮りアニメーション作品など多岐にわたる。今年は猫沢さんの画業10周年を記念し、同館で2月、猫沢さんの個展「Pieceful World」も開いた。

　今回、2階の展示企画室周辺に各施設で制作したワークショップ作品を飾り付け、「製造部」に扮装（ふんそう）できるフォトスポットも2月の個展同様に設置。オリジナルグッズの販売コーナーも設ける。

　開館時間は10時～18時（入館は17時30分まで）。月曜休館。入館料は、一般＝260円、小中学生・65歳以上＝130円、未就学児無料。土曜・日曜は小中学生入館無料。10月16日まで。