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板橋区出身、極真会館・南原健太選手がRISE大会でKO勝ちデビュー

対戦相手の佐野勇海選手の顔面に強烈な膝蹴りを決めた南原健太選手

対戦相手の佐野勇海選手の顔面に強烈な膝蹴りを決めた南原健太選手

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 板橋区出身で「極真会館 東京城北支部」下赤塚道場(練馬区北町3)指導員の南原健太選手が7月28日、後楽園ホールで開催された「RISE(ライズ)151」に出場し、KO勝ちでプロキックボクサーとしてのデビュー戦を飾った。

デビュー戦でKO勝ちを収め、勝利者トロフィーを手にする南原健太選手

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 南原選手は第3試合、3分3ラウンド制の85キロ契約戦で佐野勇海選手(NJKF拳之会)と対戦。佐野選手は昨年11月に、総合格闘技イベント「RIZIN(ライジン)25」でプロデビューし、テコンドー全日本選手権9連覇のチャンピオン江畑秀範選手からパンチでダウンを奪い判定勝ちを収めたことから、この日の注目カードの一つとなっていた。

 南原選手は1998(平成10)年生まれの23歳。幼年期から極真空手を学び、2007(平成19)年に8歳で日本代表として初出場した国際親善大会で優勝。同大会では2009~2011年と2014年・2015年の計6回優勝している。極真会館の全国大会「極真祭」では2012(平成24)年から3年連続で優勝を果たすなど、小学生の頃から華々しい活躍を続けて極真空手のスーパーエリート選手として当時から話題の存在だった。小学校低学年のころ、同門で同級生の那須川天心選手とは8回対戦し戦績は6勝2敗。今大会での南原選手プロデビューが発表された際には、スポーツニュースや格闘技系ニュース配信サイトで「那須川天心の極真時代のライバルがついにプロデビュー」と注目を集めていた。

 前に出るファイトスタイルと打たれ強さに定評がありキャリアで勝る佐野選手は、試合開始からパンチの連打で攻め、応戦する南原選手との激しい攻防に新型コロナ感染防止で大声での声援が禁止されていた会場が大きくわいた。持ち前のスピードと、引き出しの多い多彩な蹴り技を見せる南原選手はラウンドを重ねて徐々にペースをつかみ始めると、最終3ラウンド目にボディーブローで佐野選手を沈めてダウンを奪った後、終盤に勢いのある右ストレートでKOを奪ってデビュー戦勝利を手にした。

 南原選手は試合後のリング上でマイクを手に、KOで倒すことを目標にして準備してきたことを話し、「重量級を盛り上げていきたい。スター選手になりたいので応援をお願いします」と意気込んだ。バックステージで行われたインタビューでは「自分の中での点数は良くない。もっと経験を積んで、うまく戦えるようになりたい。ベイノア先輩が活躍されているので、背中を追いかけていつか追い越していきたい」とも。2018(平成30)年に第2代RISEウェルター級王者となり、今年6月に東京ドームで行われた「RIZIN28」で総合格闘技デビューを果たした“ブラックパンサー”ベイノア選手は、南原選手と同じ「極真会館 東京城北支部」所属で成増道場(板橋区成増3)の指導員を務めている。事前の記者会見では、同じ板橋区出身の元RISEヘビー級王者・清水賢吾さんの名前も挙げ「極真重量級の系譜を受け継いで盛り上げたい」とも話していた。

 試合後、「健太先生」の勝利に熱狂する道場生親子らに囲まれた南原選手は笑顔で記念撮影などに応じた。翌29日からは通常通り下赤塚道場責任者として道場生の指導に汗を流していた。

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