7月28日、「えんじゅく市」が板橋宿不動通り商店街の「creation space en∞juku(クリエーションスペース・エンジュク、以下エンジュク)」と「おとなりスタンド&ワークス(以下おとなり)」の2会場で、「ラッピーフェスティバル」が板橋三丁目縁宿広場で行われる。
地域マルシェ「えんじゅく市」は、同商店街が来場者で埋め尽くされたかつての縁日のにぎわいを取り戻そうと企画され、昨年初開催。2回目となる今回は2会場に分けて、飲食提供や雑貨販売、ワークショップなどを行う。
エンジュクでは、「えんじゅくギャラリー」で板橋区内の福祉事業所に通うアーティストによる作品展示(入場無料)や、「One Drop」の雑貨販売、「缶バッジラボ」によるオリジナル缶バッジ作り(1点300円)のワークショップを行うほか、「めぐるでんき」が電気契約窓口を設けてアーティスト高橋信雅さんが描いたイラストをあしらったオリジナルTシャツのプレゼント企画や販売を行う。
エンジュク前では昨年同様に、プロサックスプレーヤーの加納奈実さんが、キーボード、パーカッションの3人編成バンドでフリージャズライブを行う(11時~と14時~の2回)。
おとなりでは、カフェスペースと店頭・軒先を開放した「おとなりスタンド」でドリンクと軽食の販売を行うほか、「川口農園」の板橋産有機栽培野菜や、板橋3丁目に醸造所を構える「クランクビールさかみちタップルーム」が北区十条の「Beer++(ビアプラスプラス)・十条すいけんブルワリー」と共同でクラフトビールなどを販売。小茂根福祉園ブランド「KOMONEST」「296coffee(フクロウコーヒー)」や、蓮根福祉園「ろーたすの家」、デイサポートセンターあしたの風「Weりんぐ」、加賀福祉園、「下町のハチドリ」「はなうた茶房」などの雑貨販売も行い、冷蔵室をリノベーションしたミーティングルームではミントクリスタルを使ったクラフトワークショップを開く(当日開催会場変更の場合あり)。
エンジュク・おとなりの2会場をまたいだスタンプラリーも行い、会場設置のスタンプを押して回り、商店街のマスコットキャラクター「ラッピー」のイラストを完成させると景品がもらえる。
板橋宿不動通り商店街振興組合主催の「第25回ラッピーフェスティバル」では、縁宿広場にステージも兼ねた特設リングが置かれ、ジャズライブやダンス、漫才コンビ「板橋区民」のステージショーが開かれ、16時から「いたばしプロレス」3試合が行われる。広場内や商店街の通り沿いに飲食販売や物販、スーパーボールすくい・ヨーヨーすくいなどの模擬店が並び、18時30分から恒例の「商品券争奪大抽選会」が行われる。
「えんじゅくギャラリー」のコーディネーターを務める「おおきな木」代表・加藤未礼さんは、「よくある福祉バザーとは異なる場を作ろうと、ときわ台天祖神社に『つつつGARDEN』が生まれ、そこでつながった仲間とen∞jukuを作った。en∞jukuで多くの仲間との出会いがあり、おとなりもできて板橋3丁目界隈に人がどんどん集まって、日常的に面白い風景が生まれ始めたように感じる。商店街のお祭りと、地域の農園、クラフトビール、ハーブティー、フェアトレード、4つの福祉事業所がブースを並べる28日は、地域の多様性と賑わいが顕在化する板橋の未来の姿が見えるのでは」と期待を寄せる。
開催時間は「えんじゅく市」=11時~16時、ラッピーフェスティバル=11時~20時。