防災の日と防災週間に合わせて9月1日・2日、板橋区高島平で防災に関する講演会やイベントが開催された。
1日は高島平区民館3階ホール(板橋区高島平3)で女性の視点を取り入れた防災対策に関する「防災講演会」が行われ、市民防災研究所理事・特別研究員の池上三喜子さんが登壇。「災害時に大事なものは人のつながり」と話し、過去の災害の体験談を素に、災害に対する備えの重要さを説明した。集まった参加者は真剣な様子で聞き入った。
2日は旧板橋区立高島第七小学校(同)で、楽しみながら防災意識を高め、災害への備えを促す「防災フェア」が開かれた。防災フェアは警察・消防など関係機関の協力を得て毎年、区内で地域を変えながら開かれているもの。防災用品の展示や各種体験コーナーを通じて、災害に備えることの大切さを訴える内容となっている。
今回は、高島平警察署、志村消防署、自衛隊といった公的機関のほか、NTT東日本、東京電力パワーグリッド、東京都水道局、東京ガスなどのライフライン関係団体や、区と災害時の協定を結んでいる団体などが参加。区と災害時相互援助協定を結んでいる群馬県沼田市も特産品の販売で参加し、フェアを盛り上げた。
中でも注目を集めたのが、志村消防署による体験・啓発コーナー。東京消防庁の特別高度救助隊「ハイパーレスキュー」が所有する希少車両の「スーパーアンビュランス」の見学や、はしご車の搭乗体験に、多くの親子連れが集まり記念撮影などして楽しんでいた。