板橋区立郷土資料館(板橋区赤塚5)で5月21日、「石神井城落城をめぐる板橋と練馬の郷土史」をテーマにした歴史セミナー「照姫伝説エキシビション in 板橋」が開かれる。
東京都指定文化財の史跡である石神井城跡(練馬区)を案内する葛城さん
当日は、同資料館の文化財専門員・小松寿治さんと、板橋区在住の郷土史家・葛城明彦さんがセミナーの講師を務める。
企画は、郷土史観光による地域振興に取り組む任意団体「ちいくタイムinformation」。今回のセミナーは、「第30回 照姫まつり」に合わせ4月23日に開催した、照姫伝説の史実と町おこしの歴史をテーマにしたパネル展示「照姫伝説エキシビション」の第二弾企画となる。
同館では、1997年に特別展「豊島氏とその時代 -中世の板橋と豊島郡-」を開催し、2015年に特別展「武蔵千葉氏」を行い、関東の中世史に関する企画展を行ってきた。
葛城さんは「ちょうど20年前、板橋区と北区・豊島区の三区で豊島氏に関する合同プロジェクトが行われた。北区で行われたシンポジウムに当時『板橋区史』の編さんに携わった小松さんも登壇されていて、私は聴衆の一人として会場にいた。今回の講演では、あの当時の裏話などを小松さんから引き出し、20年間で評価が様変わりした資料や新たな発見に関する話をしていきたい」と話す。
豊島氏は、平安時代後期(11~12世紀)から室町時代後期(15世紀末期)にかけて、武蔵国(むさしのくに)豊島郡西部(現在の板橋区・北区・豊島区・練馬区など)で大きな勢力を持っていた武士団で、現・板橋区の板橋・赤塚・志村などを支配していたとされている。
9時30分開場、10時開演。参加費は、一般=300円、学生無料。
定員は先着80人。事前予約制。参加申し込みは専用の応募フォームから受け付ける。締め切りは5月19日。